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 平均時速60km!広島土砂災害の再現シミュレーション
 

平成26年10月2日

 2014年9月27日11時52分頃、長野県と岐阜県の県境に位置する3,000メートル級の火山、御嶽山が噴火しました。 被害の全容は未だにつかめていませんが、亡くなられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被害に遭われた皆様に 心からお見舞いを申し上げます。

 報道によれば、山頂付近には数10cmの火山灰が堆積しており、今後降雨強度が強い豪雨に見舞われた場合、さらに土石流の発生も懸念されています。

 土石流は一般的に時速は30〜40kmに達し、8月に発生した広島市の土砂災害では瞬間的に100kmを超える土石流も発生したと報告されています。

 このように甚大な被害を与える土石流の被害が多発し、我々斜面関連の技術者にとって、土石流に対する知識は必需になりつつあります。

 広島の災害は、源頭部で発生した斜面崩壊が土石流に移行したものであり、これは国際的に合意された学術的表現としては、debris slide―debris flow:土砂すべりから土砂流動へ移行した地すべりです。

 国際的に合意され、かつ、日本地すべり学会でも採択した学術的意味での地すべり(Landslides)は、日本で行政及び一般に用いられている地すべり、崩壊、土石流、岩盤崩落・落石をすべて含む広い意味となっています(佐々、2002, 2003, 2004)。

 そして今回、ICL(国際斜面災害研究機構)は、広島で特に被害の大きかった八木地区、緑井地区の再現シミュレーションを実施しました。

 現シミュレーションは、佐々他(2010)が開発した地すべり発生運動統合シミュレーション(LS-RAPID)を用いて行いました。

 八木地区の源頭部の斜面崩壊およびこれに隣接する緑井地区の源頭部の斜面崩壊の現場からサンプルを採取。 地すべり再現試験機を用いて地すべり運動予測に必要なパラメータを計測しました。

 再現シミュレーションでは、八木地区の3つの源頭部崩壊のうち、もっとも尾根に近い崩壊の一部が破壊し、その破壊が拡大して斜面崩壊ブロックが形成され、全体としてまず移動し始め、その運動土塊が八木地区の中央の斜面の末端を削り、中央斜面の末端崩壊が上部斜面へ拡大し、両土塊が合流して拡大し、さらに斜面を流下し、住宅地へ流入する様子が再現されています。 また、緑井の源頭部の3つの崩壊と八木地区のもう一つの崩壊が次々と崩壊し、流下する様子が再現されています。
 八木地区の平均流下速度は 15.7m/s(1100mを70秒)、緑井地区の平均流下速度は 15.8m/s(950mを60秒)。時速に換算すると60km/h近くとなり瞬間的にはもっと速いようです。

 この再現シミュレーション結果は、以下でダウンロードできます。(重いです)
▽広島土砂災害の再現シミュレーションビデオ(国際斜面災害研究機構HPに直リンク)
http://icl.iplhq.org/japanese/wp-content/uploads/2014/09/hiroshima-0916_movie.avi

 また10月8日に京都で行われる国際フォーラム「都市化と土砂災害」の中で本再現シミュレーションの報告を含めた「2014年8月広島土砂災害の調査と解析」が報告・講演されます。

 申し込みはまだ間に合いますので、技術者としてぜひ聞かれることをお勧めします。(申し込みは下記で)

 ■『国際フォーラム「都市化と土砂災害」
  2014年8月広島土砂災害とpost-2015国連防災枠組みへの日本の貢献』

 [日時]:平成26年10月8日(水)13:00-17:30
 [場所]:京都大学北部総合教育研究棟・益川ホール
      〒606-8502 京都市左京区北白川追分町(Tel: 075-753-5081)

 参加費は無料で(どなたでも参加できます。)
定 員 150名(定員を超えた場合はお断りする場合があります。)
参加希望の方は、1.氏名、2.所属、3.連絡先(e-mail)を
(特非)国際斜面災害研究機構事務局( secretariat@iclhq.org )あてに
10月5日までにお送りください。

 


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