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 シリーズコラム 「よろずIT・ネットワーク情報」 
【第4回】 うまく使えば出費は半額から3分の1に、MVNOと格安SIMと格安スマホ
 

 MVNOという言葉を聞いたことがあるでしょうか?Wikipediaでは「仮想移動体通信事業者」といって、「無線通信回線設備を開設・運用せずに、自社ブランドで携帯電話やPHSなどの移動体通信サービスを行う事業者のこと」と説明されています。 解りやすく言えば、NTTドコモ、au、ソフトバンク以外の携帯電話関連の事業者です。 日本では2009年頃から、まずIP電話サービスが始まり、2012年の2月頃からSIMフリー端末の解禁に伴い格安SIMサービスが始まり、現在は格安SIMに音声通話のセットで大々的にTVCM等で宣伝されています。

 私も3年前から月額利用料1,000円のIIJmioのSIMを購入したり、NTTコミュニケーションズの050plusに加入したりして今では仕事上もプライベートでもこれなしではやっていけない程助かっているのですが、今年初め(2016年)の調査でこのありがたい格安SIMの普及率がなんと6.9%しかないことを知り、愕然としました。

「なんでわざわざ高い料金払っとるんや?」、
「2年間でちょっとした海外旅行に行けるほどの金が浮くのに?」
「少し気合いを入れてインターネットで調べれば、誰でも購入できるのに?」
というような疑問が浮かんできました。

 そんなことで、今回は私流のMVNO活用体験を御紹介します。

(1)きっかけ(仕事柄、必要不可欠であった)
 自分の業務がネットワーク関連とデータモニタリングに関わることが多かったせいで、以前から「24時間どこでもネットワークに接続する」、「できるだけローコストで実現する」という課題を2000年頃からずっと試行錯誤し続けてきました。 そんな時に2012年にIIJmioから月額1000円という使用料で売り出された格安SIMはこれらの課題を実現する絶好のサービスでした。 サービス開始後すぐにインターネットで購入してからそれまで使用していたNTTドコモのUSBドングルをSIMフリー化し、購入した格安SIMを挿入し、モバイルルータに差し込みプロバイダ設定を行うだけで、高山を除くほとんどのエリアで「どこでもWIFI環境」を実現しました。 業務ではさっそくこの仕組みを利用してそれまで64Kbpsで月額3,465円もしていた僻地からのデータモニタリングシステムをこの格安SIMの置き換える作業に取りかかりました。 この時の作業で蓄積したノウハウがベトナムのダナン→ハノイ間の3GモバイルネットワークによるモニタリングVPN網の構築にも大いに役立ちました。
 現在では格安SIMの事業者が数多くあり、これから利用しようと考えている人にとっては、どの業者を選んだら良いのか選択に困ると思われます。 そんな中で私の経験からお薦めの構成を紹介します。

(2)最もローコストな組み合わせ[格安データ専用SIMとIP電話(050plus)]の組み合わせ
 殆どの業者ではデータ専用サービスのみの場合と音声通話サービスを付加した場合で料金に差があり、なおかつ音声通話サービスでは基本20円/30秒ほどかかります。 業者によってはスマホ用専用アプリで通話する場合には10円/30秒の場合もあります。 つまりデータ通信基本料+音声通話基本料+(通話時間 x 通話単価)の使用料が毎月請求されます。
 NTTコミュニケーションズの050plusというIP電話サービスは基本料金324円ですが通話料が固定電話で8.64円/3分、携帯やスマートへは17.28円/1分と割安になっております。 またこの050 plusにはもうひとつ強力な特徴があり、海外から日本へかける場合に日本の市外局番のままで国内と同じ料金で通話できるのです。 私は海外から日本へかける際は必ずこの050plusを利用しています。だた、この050plusも少し欠点があり、昨年まで使用した結果では発信はほぼ問題なく繋がりますが、着信待ちうけ時にときどき着信しない場合がありました。 しかし今年になってからはかなり改善されたようです。

 現在の私の契約パターンと平均支出は
・格安SIM(IIJmio データ通信専用SIM(3G 未使用分翌月まで繰り越し可能)972円/月
・050plus(NTTコミュニケーションズIP電話サービス) 321円/月
・月平均通話時間 携帯/スマート 40分 一般電話 約 30分 約800円/月
・月額合計 2,093円/月

となり、だいたい通話料込みで2,000円ちょっとで収まっています。

(3)日本でも海外でもオールマイティで、かつ安価なSIMフリースマホを手に入れる。
 日本国内有名メーカーやAPPLEでも数年前から行政指導でSIMフリーをうたったスマートフォンが販売されていますが、どれも高価で最低でも約30,000円以上の価格で決して安くありません。 かといって買った時点で既にスパイウェアが組み込まれているといわれている中華製のHuaweiやRenovo等もいくら安いからと言ってお薦めできません。
 ということで、私の一押しのSIMフリースマホは日本のベンチャー企業(FREETEL)が一昨年から発売している、『Priori3 LTE \12,800』という機種です。


Priori3 LTE \12,800


 この機種の特徴は、
・SIMフリーである
・標準SIMとmicro SIMの2つのSIMスロットルを装備している
・日本国内4G(LTE)に完璧に対応している。
・Quad Core1.0GHz 64bit RAM1GBと必要十分のスペック
・メイン800万画素、サブ200万画素のカメラ
・バッテリーが交換可能

とあり、この価格にも関わらず、SIMフリースマホとしては理想的な機種であることです。
 特に最近では標準SIMスロットを搭載している機種がほとんどない現状で、あえて標準SIMスロットを備えたところが、海外でのSIM装着を想定していると考えられます。 また、この手の安価な機種はまともに4G(LTE)に対応していない機種が多い中、しっかりLTE対応をしているところがすごいと思います。 私は約1年前からこの機種を使いはじめ、ベトナムでも3度程使用しています。 つい最近までベトナムでは標準SIMしか入手できない状態でしたので、この機種の標準SIMスロットは大変重宝しました。 この(Priori3 LTE)のおかげで1週間ほどの滞在であれば電話とデータ通信のSIM費用は500円程度で済みました。
 もちろん日本国内のLTEのMAXスピードに対応しているので、モバイル通信速度、WIFI(2.4、5GHz)共に申し分ありません。 日本に居るときは(IIJmio データ通信専用SIM)を挿入し、ベトナムやその他の国では現地で購入したSIMを挿入して使っております。 (2スロットあるので、切り替えることも可能です。)


標準SIMスロットルと交換可能バッテリー


(4)データ通信はメールとWEB検索だけで、音声通話を重視する場合は?
 最近では職場や家庭でWIFIが普及してきたので、Youtube等の動画を閲覧する場合はほとんどの方が職場や家庭のWIFIに自動接続していると思われます。 ですからスマホのデータ通信は1G〜3Gバイト程度の契約で基本料を抑え、あとは音声通話の固定サービスで全体料金を抑えたいという方も多いと思われます。 そんな方にピッタリのサービスが(3)で紹介したFREETELのサービスで開始されました。

「Freetel 5分間かけ放題」というサービスで、専用電話アプリを使う必要がありますが、5分以内なら何度電話をかけても通話料月額840円固定で済むサービスです(5分を超過した分は10円/30秒追加料)。

この定額音声通話サービスに(通話+SMS+データ通信)の月額基本料を加えると

・データ1GB固定契約の場合(通話+SMS+データ通信1GB)
 \1,199 + 5分間かけ放題(\840) = 2,039円/月

・データ3GB固定契約の場合(通話+SMS+データ通信1GB)
 \1,600 + 5分間かけ放題(\840) = 2,440円/月

と、電話を5分以内に済ます努力さえすれば、完全に通話料を上記金額範囲に抑えることのでき、かつデータ通信もそれなりに行える理想的なガラケー並みの格安スマホ環境が実現できます。

私はガラケーからスマホに初めて移る初心者から相談を受けた場合は、
(3)のPriori3 LTE \12,800と、
(4)の1GBコース2,039円/月か3GBコース2,440円/月をお薦めしています。

(5)まとめ
 MVNOと格安SIMと格安スマホのごく一部の事例を紹介してきましたが、ここで注意点も含めて、参考になる点を記しておきます。

●データSIMはIIJmioやJJImio系MVNOのSIMがお薦め
 IIJmioは日本で最初にインターネットサービスを開始したIIJという会社のモバイルサービスです。データ速度、サービスプラン共に非常に優れたサービスを提供しています。JJImio系MVNOというのは、このIIJmioがバックで実際の通信業務を請け負っているMVNOですから、データ速度、品質が安定していると考えられています。)
(注:JJImio系業者:JJImio,DMMmobile,BIC SIM,hi-ho,exciteBB)

●SIMにもDOCOMO系、AU系、SOFTBANK系と3種類ある。
 ほとんどの格安SIMのMVNOはNTT-DOCOMO系です。 ですからSIMフリースマホといってもほとんどがNTT−DOCOMO系のSIMは使えますが、AU系のSIMは使えません。 最近はIIJmioなどもAU系格安SIMサービスを開始していますが、SIMフリースマホが圧倒的にDOCOMOが採用しているW-CDMA系のSIMが多いので、今のところはSIMフリースマホを選ぶ場合にはPriori3のようなDOCOMO系SIMが刺さる機種を選んだほうが選択肢が多いです。

●中国系メーカ格安スマホは要注意!
 インターネット通販でよく見かける格安の中国系メーカーのSIMフリースマホは、日本国内の4G(LTE)に十分対応していないケースや、国家指導で埋め込みを強制されているスパイウェア等が出荷時から組み込まれている機種が多いのでお薦めできません。
※(Xiaomi(シャオミ)、Huawei(ファーウェイ)、Lenovo(レノボ) 等)

●格安スマホTVCMには要注意
 Y!Mobile等最近やたらと格安スマホのテレビCMが流されています。私の経験から言ってCMからは伝わってこない落とし穴がかなりあります。Y!Mobileを例にとると、

・たいして安くない
 これまで大手キャリアを使っていた人からすると、びっくりするほど安く見えるが、私がCで例示したケースのほうがよっぽど安く済む。

・2年契約のしばりがある。
 Y!Mobileは厳密にはMVNOではなく自社回線を持っていますので、Y!MoObileのSIMカードを購入するか、端末セットで購入するしかありません。

・端末セットで購入すると割高になる。
 端末セットで購入すると、選択できる機種が限られているばかりではなく、かえって割高になるケースがあります。

●自分でいろいろWEBを検索して、まず情報収集からはじめよう。
 この分野(MVNO分野)ほど、知っている人と知らない人の出費格差の大きいカテゴリも珍しいと思われます。 出費格差は単純に計算して約2倍〜3倍もあるのですから。 また調べれば調べるほどTV等の一見すごく安く見える格安スマホが本当はそれほど安くないことがわかると思います。
 自分なりに納得いくまでしっかり情報収集してから、自分流の格安SIMなり格安スマホ生活をぜひ体験してみてください。
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