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 シリーズコラム 「よろずIT・ネットワーク情報」 
【第12回】 コンセプトマップツールを使いこなそう
 
(1)コンセプトマップとは

 コンセプトマップと聞いて、既に日常で利用されている方以外では、なかなか直ぐにイメージがわく方は少ないと思いますが、マインドマップと言えば「ああ、よく会議等でプロジェクタ上でリアルタイムに図を書いていくやつか!」と思われたり、「もう仕事でバリバリ使っている。」という方もおられるかと思います。
 コンセプトマップを日本語に訳すと’概念地図’または’概念マップ’と言われ、概念と概念との関係を表した図ということですが、何やら仰々しい名前になってしまいます。

 一般的によく普及している’マインドマップ’は、このコンセプトマップのサブセットに相当し、コンセプトマップのうち概念と概念の関係性がツリー構造か放射構造に限定されることが多いものを指します。コンセプトマップはマインドマップよりもより自由度が増したものと考えれば解りやすいかと思います。




(2)コンセプトマップの用途

 コンセプトマップはさまざまな用途に既に使用されていますが、比較的多く使われる用途としては、

・組織やグループ上で理解の共有や問題点の抽出組織やグループ上で理解の共有や問題点の抽出、新規発想の共有作業を行う
・議事録や文献等の要点を抽出し、それらの関係性や階層構造を要約してまとめる。
・問題が発生したとき、現状の要点を分析、抽出し、問題点を洗い出し、解決法をさぐる根拠とする。
・新規企画や新規システム基本設計等でシステムの基本コンセプト、基本構成、その他の必要要素を全て洗い出し、最良の企画又はシステムを構築する為の現状認識ツール及び可能性選択ツールとする。
・専門的知識ベースを’概念地図’化することにより、システム化された知識の保存、継承ツールとして利用する。

 等があげられますが、他にも数多くの用途で使用されています。

 興味深い例を挙げると、北欧のフィンランドやスウェーデンでは、小学校低学年の国語の授業の’自分で作る物語’という授業で、このコンセプトマップを手書きで児童に作らせ、その後ipadに文字入力や手書きのイラスト、撮影した写真、googleで検索してきた関連イメージを取り込み、最終的にPDFの物語を作るということが既に行われているそうです。


(3)私が使い始めたきっかけ

 今ではコンセプトマップツールは仕事上、なくてはならないツールの一つになっているのですが、十数年ほど前に何かのプレゼンテーションでプロジェクタに写し出されるマインドマップツールの便利さに興味をいだき試しに使い始めたのですが、’こんなもんよく解らんし、使えない。使いにくい。’というのが最初の感想だったことを覚えています。今から振り返ると、そのツールが自分の思考方法に合っていなかったのが’使えない’と判断したのが原因であると思います。

 最初に相性の悪いツールをさわってからは、片っ端からマインドマップツールを試し、その後にコンセプトマップツールにたどり着き、やっと自分の感性に合ったツールを見つけ出しました。

 一旦自分の感性に合ったツールを見つけ出すと、それまで1日がかりで作成していたシステム基本プロトタイプ設計の仕事が僅か2〜3時間程度で出来るようになりました。
 はじめはプロトタイプや試行設計のみに使っていましたが、だんだん慣れてくると客先提出用の構成図等にも使うようになり、基本設計に要する時間がそれまでの約1/3に短縮されました。私にとってはこの’コンセプトマップツール’はなくてはならないものとなり、それは「小さな業務革命」でした。
 

(4)人に勧めはしたものの・・・

 ’とにかく圧倒的に早く作れる’ということで、そのうち同僚や部下にもこのツールの使用を勧め始めたのですが、未だに勧めた人で使い続けているいる人は一人もいません。やはり最初私が’マインドマップツール’に抵抗を感じた様に、人にはそれぞれ考え方の違いがあり、そのツールがその人の思考プロセスにマッチした場合は有効なツールになりますが、マッチしない場合はかえってスムーズな思考の妨げとなる場合が多く、結論から言わせていただけば、

 その人に最適なツールはその人自身が見つけ出す。

ということなのかもしれません。

(5)私が現在使っているツール

 私が現在使っているコンセプトマップツールは’Cmap Tools’ というツールです。

・IHMC CmapTools
 https://cmap.ihmc.us/cmaptools/

 概念図を作成する際に日本語フォントに切り替えるには、2回日本語フォント選択をしないと切り替わらないというバグは未だに引きずっていますが、その欠点を差し引いても有り余る’即興的作図能力’の素晴らしさに、既に使い始めてから10年目になりますが、未だに使い続けています。
(確かに新規作図時のフォントが切り替わらない点はイライラしますが、騙されたと思って我慢して使ってみて下さい。)


(6)よく使用されているコンセプトマップツール

 私はCmapToolsが一番だと思って使っていますが、ほかにもいろいろあります。

・Scapple
 https://www.literatureandlatte.com/scapple.php
 有償のコンセプトマップツールです。Windows版とMac版があります。

・iroha Note(いろはノート)
 http://www.at-iroha.jp/software
 付箋紙感覚でノートを作成するためのソフトウェア。Windows版とMac版があります。

・Frieve Editor
 http://www.frieve.com/feditor/

 思考の整理や、斬新なアイデアの発想を支援する新しいエディターだそうです。
 (私はまだ使ったことがありませんが、日本製のオープンソースソフトです。)

(7)コンセプトマップの作例

 簡単なシステム開発での作例を最後に例示します。



 
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