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 はじめに


 2011年3月11日14時46分に発生したマグニチュード(M)9.0の巨大地震「東北地方太平洋沖地震」は、東日本太平洋岸の広い範囲に、未曾有の津波被害をもたらしました。また、原子力発電所の損壊・放射能汚染という、在ってはならない被害も発生させてしまいました。その結果、2万人近い人々が犠牲になり、今なお30万人近くの人々が避難生活や転居を余儀なくされています(復興庁発表:2013年8月12日現在、28万9611人)。
 しかも、1995年1月17日に発生した「兵庫県南部地震」で、6千人を超える犠牲者を出し、驚愕の被災状況を目の当たりにしてから、僅か16年しか経っていません。1995年のあの時、地震の怖さを日本国民の多くが思い知らされ、地震に対する心構えが多少なりともできていた筈なのに、再び甚大な被害を蒙ってしまいました。

 

 この16年の間、地震の事を忘れるほど、日本も、世界も、決して平穏だったわけではありません。理科年表(「平成25年 第86冊 理科年表」国立天文台編 平成24年11月30日発行)に依れば、日本ではこの16年の間にも被害地震が頻発していて、

 

 @ 2000年10月6日の「鳥取県西部地震」
 A 2001年3月24日の「芸予地震」
 B 2003年9月26日の「十勝沖地震」
 C 2004年10月23日の「新潟県中越地震」
 D 2007年3月25日の「能登半島地震」
 E 2007年7月16日の「新潟県中越沖地震」
 F 2008年6月14日の「岩手・宮城内陸地震」

 

 など、主だったものだけでも7個も発生しています。この他にも被害が発生している地震がまだまだあり、それらを加えると、「毎年、日本のどこかで被害地震が発生している」と言っても過言ではありません。そして、それらの被害地震が起こるたびに、私達は、地震の恐ろしさと「地震国日本」を再認識させられています。  

 

 この「日本は地震国である」との認識は殆どの国民が共有している、とは思うのですが、防災対策が十分でないのに加え、「私だけは大丈夫」という根拠の乏しい、勘違いの自信を持っている人が多いのか、大きな地震の度に被害は発生し、悲しみと恐怖に襲われることが繰り返されています。被害地震が起こっても、自分や身内に被害が及ばなければ「対岸の火事」、と安心している人達が多い事も一因かもしれません。加えて、年月が経つとやがて忘れ去られていく、というヒトの生理的な特性も、危機感が薄らいでいく一因なのでしょう。年月が経つと、やがて多くの人々は、何事も無かったかのように、記憶の奥の奥に仕舞い込んでしまいます。

 しかし、こういった「私だけは大丈夫」の感覚を無くさなければ、決して被災者を減らすことはできません。東日本大震災の未曾有の津波被害を見るにつけ、残念に思うのは、以前から繰り返し津波に襲われていた歴史も、22万人以上の犠牲者を出したスマトラ島沖地震・津波(2004年12月)の恐ろしい映像も、教訓とはなりえなかったことです。  

 

 何とか、我々の中に潜む、そういった感覚を、打ち消すことはできないものでしょうか。色々と考えてみました。その結果辿り着いたのが、「そうじゃない!」との情報を言い続ける、発信続けることでした。そこで「いさぼう」では、私たちの周りに潜む「地震や噴火など自然災害のリスク」を再認識してもらい、「自分の身は自分で守る」という積極的な防災意識を高めるための一助になれば、と本シリーズを始めることとしました。キャッチフレーズは「備えあれば…(LCP)」です。

 LCPとは、Life Continuity Plan の略です。事業所における事業継続計画(Business Continuity Plan)を捩ったもので、日本語にすれば、「命を守るための備え」となるでしょうか。3.11の悲惨な被害を繰り返さないためにも、「万が一の場合でも命だけは守る」の願いを込めて付けました。特に、「私だけは大丈夫」と信じている方々に、本シリーズを見ていただきたいと思っています。また、防災と関係のない職業の方々も対象としていますので、理論的なところは他の情報に譲り、分かり易さ第一に進めて行くつもりです。

 それでは、早速始めましょう。  




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