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知取気亭主人の四方山話
 

『成る程そういうことだったんだ!』

 

2015年3月4日

今年になって面白い本を読んだ。出張先で立ち寄った本屋さんに平積されていたのを、タイトルに引き寄せられて買い求めた本だ。そのタイトルを「疲れない体をつくる免疫力」(安保徹著、三笠書房、知的生き方文庫)という。高齢者の仲間入りをしてしまった今の私にとって、「免疫力」という響きは、どうしても手に入れたい魔力を持った言葉だ。「疲れない体」も勿論だが、歳と共に言うところが増えて来て、常々「免疫力を高めたい」と思っていたところに、くだんのタイトルである。迷うことなく買い求めたというわけだ。また、買い求める前にペラペラとめくって読んだ文章が、つい最近、私の主治医であるT先生に言われたのと同じ内容のことが書かれていて、この本は信頼できると判断したのもある。

T先生の話とはこうだ。実は、昨年暮れから今年の初めに掛けて、私の身体にある異変が生じた。酒も飲んでいないのに顔が赤くなり、突然火照るようになってしまったのだ。何となくおかしいとは思っていたのだが、家族から指摘されて顔が赤いのにも気がついた。しかし、酒は飲んでいないだけに、原因が思いつかない。皆が心配している血圧を測ってみると、やはり高い。そんな状況をT先生に相談したところ、次のような診断と指導をいただいた。

「顔が火照って赤くなるのは、自律神経のバランスに狂いが生じ、交感神経が優位になっているからだ」

「自律神経のバランスを整えるには、息を鼻から目いっぱい吸って、口からできる限りゆっくり長い時間かけて吐く呼吸法を繰り返すと良い」

 「自律神経のバランスが狂うと血圧も高くなるから、この呼吸法をすると血圧も下がりますよ」

血圧については書かれていなかったが、本にはこれと同じことが書かれている。これで購入のスイッチがオンになったわけである。

私ばかりでなく誰もが手に入れたい「疲れない体」と「免疫力」だけに、興味津々で読み始めたが、実に読みやすい本である。私でもスイスイと読める。そして、書かれている「免疫力」を高める方法も、シンプルで簡単だ。三日坊主の私でも、手軽に続けられる方法が書かれている。例えば、カバーの“そで”(著者の紹介などが書かれている所を言う)には、「病気にならないために…」として4つの方法が書かれている。そのどれもが手軽にできる。それを転載してみよう。 

@ なるべく、「日光をよく浴びる」

A 1時間に1回、「大きく伸び」をする

B 1日に3回、「爪をもんでみる」

C 週末に「玄米」を試してみる

弁当よりも傘が大事にされる冬の金沢ではお日様を浴びられる日は限られるが、@はなるべくそうするように努めている。AとBは短時間でできることから、毎朝布団の中で1回目をやり、日中も時間を見つけてはやっている。どちらも極めて手軽だ。更に、Cについては、使っているのは“玄米”ではないが、私の弁当は“もち麦”や“雑穀”入りのスープご飯だ。また、目いっぱい鼻から吸い込み、ゆっくりと口から吐く呼吸法も、血圧を計っている朝晩は勿論、日中も思い出した時にはやるようにしている。ただ、@以外はまだやり始めたばかりで、効果のほどは検証できないでいる。

@〜Cもそうだが、本を読むと、ヒトの健康にとって自律神経のバランスがいかに大事か分かる。交感神経と副交感神経のバランスである。これらの名前だけは知っていたが、このバランスが、自分の運動や行動で変えられるとは思ってもみなかった。そして、交感神経が優位になると、逆に副交感神経が優位になると、体にはどんな症状が出るのか説明されていて、今まで疑問に思っていたことが見事に腑に落ちた。

その自律神経のバランスについて、本の中には、「あなたの疲れのタイプを知るため」として、『あなたの「健康年齢を伸ばす」テスト』と称するチェックリストが掲載されている。設問はA、Bに分かれていて、共に19の設問がある。Aが多い人は交感神経が優位になったことによる疲れを感じやすい人で、逆にBが多い人は副交感神経優位による疲れを感じやすい人だという。私はAが多かったが、血圧が高めであることを考えても、著者の説明は納得である。忙しい皆さんも是非、チェックしてみて頂きたい。

その他、『「免疫力を高める」生き方をしよう』とか、『疲れない体をつくる「熟睡法」』など、気になる表題の章が目白押しだ。そして何と言っても、「成る程そういうことだったんだ!」と合点させてくれたのが、『「大自然のリズム」に合わせて生きる』と書かれた最後の節だ。それは、鈍い私では感じ取れない繊細な感覚についてだ。

亡くなってもう直ぐ5年になる義母は、時々堪らなく眠くなるといって、まだ雨も降っていないのに天気が崩れるのを予想していた。「お天気病み」という言葉は知っていたが、それが何の原因で起こるのか知らなかった。ところが、この本に依れば、自律神経は天気の影響を受け、天気が悪くなると副交感神経が優位になるという。何故そうなるのかは本を読んでのお楽しみとさせてもらうが、「成る程そういうことだったんだ!」と合点した次第である。

【文責:知取気亭主人】

  

 
「疲れない体をつくる免疫力 (知的生きかた文庫) 」

【著者】安保 徹
【出版社】 三笠書房
【発行年月】 2010/8/20
【ISBN】 978-4-8379-7883-1 (4-8379-7883-5)
【頁】 文庫: 240ページ
【税込価格】 617円
 

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