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知取気亭主人の四方山話
 

『ブドウ、採れたぞ!』

 

2016年7月20日

春先から秘かに計画・実行して来た我が家の一大イベントが、17日の日曜日、ついにフィナーレを迎えた。3月の活動開始からフィナーレを迎えるまでの約4か月間、ともすれば喋りたくなる衝動をグッとこらえ、何とか目的を達成することができた。とにもかくにも、大成功だった。

2月だったか、3月に入ってだったか記憶は定かでないが、我が家でとっている新聞に、興味深い記事が載った。能登半島の付け根、口能登と呼ばれる地域の町で、Yさんなる方がブドウの木のオーナーを募集しているというのだ。オーナーといっても、「何もしないで収穫したものを送ってもらう」というものではなく、「作業を体験しながら収穫も楽しめる」という、最近よく聞くようになったシステムを取り入れている、とある。

元々自然相手に遊ぶのが好きなこともあって、「これは面白そうだ、私自身も遊べそうだな」と童心が蘇ってきた。と同時に、たわわに実ったブドウを目にしたときの、孫たちの喜ぶ姿が目に浮かんできた。これは迷うことない。すぐに申し込むことにした。こうして、まだ見ぬ収穫までの4〜5か月間にわたる、孫に内緒の大人の遊び、我が家の一大イベントが始まった。

最初の手伝いは、ビニールハウスのシート掛けだ。日程が合った、3月21日に参加してきた。昨年の収穫後骨組みだけになっていたビニールハウスにシート掛けをする、というものだ。シート掛けは、温度を高く保つのは勿論だが、強い風や雨から、加えて害虫などから守る役目もあるのだという。Yさん以外は素人ばかりだったが、10人余が参加しての作業は思いの外進み、1時間半程で済ますことができた。最後に、一家族に凡そ2m四方の区画が割り当てられ、竹筒で作られた名札に住所と名前を書き、作業は無事終了となった。これから面白くなりそうだ。

2回目の作業は、最初のシート掛けから1カ月弱ほど経った、4月17日(日曜日)に参加した。Yさんが参加者の都合を考えてくれていて、大体土日を挟んで3〜4日が参加募集の日にちとなっているのだ。休日しか参加できない私のような勤め人には、大変ありがたい。

今回の作業は、出そろった新芽の中から不必要なものを取り除く、“芽摘み”作業だ。紙面で説明するのも難しい作業だが、一言で言うならば、栄養を限られた房に集中させ、美味しく実らせるために欠かせない作業だ。私のように欲張りな性格だと、“芽摘み”をするにもなかなか勇気がいる。ただ、丹精込めて育てないと上手く育ってくれないのは、子供と同じである。手を掛ける大切さを改めて再確認、である。

3回目は、間引きの作業だ。だいぶ気温が上がってきたためか成長が早く、2回目から2週間も経たない、ゴールデンウィーク初日の4月29日に参加してきた。1本の枝に3〜4個付いた房を2房に間引く作業だ。房は、残す房も間引かれる房も、多くが下の“左の写真”程になっていて、もったいない気持ちがちょくちょく顔を出し、間引くにも勇気がいる。それでも何とか1時間もかけずに終わらせることができた。その時のビニールハウスの様子が、“右の写真”だ。なお、この写真に写っている全ての枝は、写真真ん中付近に見える1本の木から広がっているものだ。樹齢は凡そ50年だという。立派なものである。

4月29日の房     ハウスの中の様子  
4月29日の房     ハウスの中の様子  

さて、4回目は、種無しブドウにする作業だ。この作業は、遥か昔、学生時代にアルバイトでやったことがあって、作業手順はある程度知っている。ジベレリンと呼ばれる薬をコップに入れ、これに房を浸けるのだ。Yさんの説明だと、果実の落下防止、成長促進にもなるらしい。元々無色の液体だが、食紅で色を付け、「作業が済んだ、済まない」を見分けやすくしているのだという。確かに、ジベレリン処理が終わった枝は、芯(枝の先端)を摘み取り作業をしなければならず、色がついている理由が良く分かる。その時の作業の様子と、ポリタンクに入ったジベレリンが下の写真だ。

ジベレリン処理の様子     ポリタンクに入ったジベレリン  
ジベレリン処理の様子     ポリタンクに入ったジベレリン  

5回目は、5月29日、30日のどちらかだったのだが、あいにく日程調整がつかず、欠席させてもらった。私の代わりにYさんが作業をやってくれた。感謝、感謝である。そして、6月が過ぎ、夏本番が近付いた7月、いよいよ待ちに待った収穫である。孫たちがどんな反応を示してくれるか楽しみに、17日の日曜日、孫たちを連れて行ってきた。その時の孫たちの様子が、下の写真である。

この写真を見れば、孫たちの喜びようが分かってもらえると思う。年長さんの一番上は、自分でも収穫作業を手伝い、大満足の様子だ。その様子を見ていた一番下も、大興奮だ。真ん中の孫息子は、ハウスの中の砂地盤がたいそう気に入った様子で、写真のように座り込んだり、ゴロンゴロンと転がったり、挙句は相撲取りよろしく砂をまき散らしてご満悦だった。お陰で私も砂まみれにさせられたが、孫たちが喜んでくれたのは、何よりだった。作戦、大成功だ。

大喜びの孫娘たち     砂遊びにご満悦の孫息子  
大喜びの孫娘たち     砂遊びにご満悦の孫息子  

たわわに実ったブドウ     Yさんお手製のトトロ  
たわわに実ったブドウ     Yさんお手製のトトロ  

以上が我が家一大イベントの一部始終だが、最後に愉快なおまけがあった。Yさんが遊びで作ったという、お手製の大きなトトロを見ることができたのだ。上の最後の写真がそれだが、見事な出来栄えだ。左端の大きなトトロは、中に入れるという。近寄ってみたが、確かに大きい。今年70歳になるというYさん、いつも遊び心を忘れない笑顔が素敵だった。

Ýさん、来年もよろしく!


【文責:知取気亭主人】

  
 

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