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知取気亭主人の四方山話
 

今年もご愛読ありがとうございました

 

2016年12月28

今年も早いもので、後三日を残すのみとなった。私の一年を振り返ってみると、年明け早々に母が亡くなり、その後春から秋にかけてめまい病による入院騒動“や肺炎騒動”があったりして、今年はいつもに比べて随分と忙しい年だった。今はやりの今年一年を表す漢字を選ぶとすれば、私の場合は、「金」ではなく「忙」だ。しかし、忙中閑あり“ではないが、忙しい中でも、この12月には区切りとなる700話目をクリヤーすることができ、こうして何とか一年納めの四方山話も迎える事が出来た。この四方山話に限って言えば、良く頑張った”の一言である。ただ、頑張りはしているのだが、最近とみに時の流れが早くなって来ているのが気になっている。対して、この四方山話に関しては、遅筆になる一方だ。書くスピードも、時に合わせて年々早まってくれればいいのだが…。

早まってくれればいい“と言えば、3.11東日本大震災の被災地復興もそうだ。発災から5年が過ぎ、もうすぐ6年目を迎えようとしているのに、昨年より約5万3千人減ってはいるものの、まだ約13万4千名もの人が避難生活を余儀なくされている(平成28年11月10日現在、復興庁発表)。加えて、総務省消防庁のまとめでは、平成28年9月1現在、行方不明者がいまだに2,587人もいる(死者は昨年より140人増えて1万9475人)。そんな状況を考えると、被災地では、心折れないで希望を持って新年を迎えられる人が増えてきているのか心配だ。今年もまた寒い冬を迎えるが、被災者の皆さんに一日も早く元の平穏な生活が戻ってくることを、願ってやまない。

さて、振り返ってみると、いつもと同じで、今年もいろいろな出来事があった。4月には、熊本地震が発生して甚大な被害をもたらした。8月末、東北・北海道を襲った台風10号の大雨による水害被害も甚大で、野菜の高騰が食卓を直撃したニュースも記憶に新しい。また、自然災害以外では、7月下旬、相模原の障害者施設「津久井やまゆり園」に男が押し入り、19人もの命を奪った衝撃ニュースが日本中を震撼させた。そして年の瀬も押し迫った12月22日には、糸魚川で火災が発生し、折からの強風にあおられて144棟を焼失する大火となってしまった。このように、今年も痛ましい災害や事件・事故の多い年であった。

そんな暗いニュースの一方で、心に残る明るい話題もあった。明るい話題のトップは、何と言っても、オートファジーの仕組みの解明で、大隅良典氏がノーベル医学賞を受賞したことだろう。これで日本人の受賞は、三年続けてとなった。また、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでの日本チームの大活躍も、誇らしい記憶として残っている。

こうして鮮明に記憶している出来事だけを拾い出しても、いつもと同じように、悲喜こもごもの一年であった。そんな一年を、例によって、一年間書き綴った「四方山話」を紐解き、印象深い出来事を拙い狂歌で振り返ってみたい。

 侍が 刀バトンに 持ち替えて 強敵倒し 驚くボルト

日本時間の㋇6日、「リオデジャネイロオリンピック」が開催され、17日間に及ぶ熱戦が繰り広げられた。日本選手団は、金メダル12個、銀メダル8個、銅メダル21個の計41個の、過去最多となるメダルを獲得する大活躍を見せた。時差12時間という昼夜真逆の大会だったため、テレビ観戦で寝不足になったファンも多かったと思うが、日本選手の活躍で眠気も吹っ飛んだことだろう。

金メダルばかりでなく、涙にくれた女子レスリングの吉田選手などが獲得した銀メダルや、21個の銅メダルも、どの戦いも素晴らしかった。そして、何と言っても、陸上の男子400mリレーの銀メダルが、私にとっては一番の感動だった。各国がベストオーダーで臨めば、陸上のトラック競技で日本がメダルを取るのは難しいだろう、と誰もが思っていた。しかし、並み居る陸上王国を抑えて、しかもあのアメリカを抑えて見事2位に食い込んでみせた。すごい、の一言だ。ボルト選手が並走する飛鳥選手を見た、あの驚いた顔、あのシーンが今でも忘れられない。本当に素晴らしいパフォーマンスだった。

 豊洲には 鮮魚以外の 売りもあり 盛土地下水 小池劇場

7月31日に実施された東京都知事選挙で、歴代最多となる21人の立候補者の中から、無所属で立候補した小池百合子氏が見事当選を果たした。初の女性都知事が誕生だ。選挙ポスターを見てみると、「都民が決める。都民と進める。」のキャッチコピーの他に、「東京大改革宣言」という勇ましい文言が大きく書かれている。都議会の自民党にはドンと呼ばれる議員がいて、最大多数を占める自民は、国会議員さえ手を焼くこのドンを筆頭に、“村社会”と揶揄される内向きの都議会運営をしていたらしい。こうした状況を打破したい、という思いを込めて「東京大改革」を前面に打ち出すポスターを作成したのだろう。

果たして、当選するや否や俎上に乗ったのが、築地市場の豊洲への移転問題だ。小池知事は、移転費用が当初計画から約2千億円も増えている点や、当初計画されていた全面盛土が建物の地下では空洞になっていることなど、どうしてそうなったかプロセスの不透明さを明らかにした。こうした問題がこれまで都議会で取り上げられなかった、あるいはマスコミに取り上げられなかった事が、都議会の村社会化を端的に物語っている。小池都知事の手法には、賛否両論あることは承知しているが、少なくとも情報開示という点では、これまでの都知事より数段ましだと思っている。「東京大改革」、大いに期待したい。

 世の中に 政活費なる 財布あり 入れる国民 浪費の議員 

議員先生の金にまつわる不祥事は、今に始まった事ではないが、富山市議会で前代未聞の事態が起こった。市議による政務活動費(政活費)の不正請求が発覚し、定数40人のうち、議長を含めた市議12人が次々と辞職する異例の事態となった。何と、定数の3割もが辞職してしまったのだ。議員報酬とは別に、視察や研修など“政策能力を高める目的”で支給される政活費は、当然の如く領収書の添付が義務づけられている。その金額は、富山市議の場合で月額15万円と決して安くない。ところが、舛添都知事の辞任原因となったのも政務活動費の不正流用だったのと同じように、あるいは号泣先生がやり玉に挙げられたように、多くの市議仲間が私的に流用していたことが明らかにされた。

しかも、知り合いの印刷会社から白紙の領収書の束を受け取り、市政報告会の資料代などとして不正請求したり、パソコンで領収書を自作して茶菓子代を水増し請求していた市議がいたり、本来の領収書に数字を書き加える手口もあったというから恐れ入る。お隣の石川や宮城、山形などの県議会でも、不正が次々と明らかになった。領収書と引き換えにお金を貰えるシステムにしない限り、不正は無くならないだろう。もっとも、政務活動費自体を廃止してしまえば簡単だ。私は大賛成なのだが、先生方は如何かな?

 アメリカの 国を二分の 大勝負 引いたトランプ エースかババか 

まさかの選挙結果だった。大接戦は選挙期間中ずっと報じられていたが、それでも僅差でヒラリー・クリントン氏が勝つだろうと伝えられていたし、私もそうなるだろうと思っていた。ところが“のどんでん返しで、過激な発言で物議をかもしていたトランプ氏が当選し、アメリカ国民ばかりでなく、世界の国々が驚いている。メキシコなど、選挙期間中のトランプ氏発言の矢面に立っていた一部の国では、動揺さえ広がっている。

今回の選挙、当事国のアメリカではどちらも人気がなかったらしく、テレビ討論会での非難合戦は、史上最低の選挙戦とこき下ろされていた。それでも、大方の予想では、舌禍が過ぎるトランプ氏ではなく、女性初の大統領を狙ったクリントン氏の有利は動かないだろうとみられていた。万が一トランプ氏が当選したら世界の経済は大混乱になる、と多くの経済学者などが危惧していたが、実際に当選すると株式市場の反応は真逆で、公約の実現によってアメリカ経済は上向く、との予想からアメリカ株価は急激に上昇している。

その予想通り、アメリカ経済は上向き、「彼は期待以上の器だった」との評価を得るのか、はたまた「予想通り最悪の大統領を選んだ」となるのか、大いに興味がある。ところが、このアメリカを二分する大ばくち、世界に与える影響があまりに大きくて、「隣は何をする人ぞ」と興味本位だけで楽しめないところが、なんとも悩ましい。

今年もヨレヨレではありましたが、何とか年末を迎えることができました。これも一重に拙い文章にお付き合い下さる皆様のご声援・ご愛読の賜物、と深く感謝しております。本当にありがとうございました。皆様にとって迎える年が素晴らしい一年になりますように、そしていさぼう会員皆様のご多幸とご健勝を祈念して、四方山話2016年の締めと致します。


【文責:知取気亭主人】
 

読者の皆さんに幸運が舞い込みますように!
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