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知取気亭主人の四方山話
 

『車検』

 

2017年2月22日

家内が使っている車が車検の時期を迎えた。元々長男が乗っていたものを2年前に引き継いだ車で、今回我が家で担う初めての車検だ。今年で買って5年目、車検としては、3年目に長男が受けて以来2回目となる。これまで、長男夫婦が使っている時にタイヤの側面を切り裂いたパンクを1回経験した以外、改めて修理・整備に出すような故障もなく、メカ音痴の“乗るだけ女性陣”にとっては大変ありがたい車だ。したがって、車検費用はそんなに掛からないだろう、と思っていた。

ただ外装は別で、我が家に引き継いでから既に二度の板金・塗装修理を行い、今右後ろのスライドドアには、ひと月ほど前に私の不注意で少しばかりこすった、三度目となる傷がある。傷つけた本人からすると、「唾をつけて手でこすれば…」ぐらいにしか思っていないのだが、それとはなしに目をやると、濃紺の地に白っぽい短い筋が数本、これが意外と目立つ。言葉には出さないが、目に入る度に後ろめたさを感じている。何とかしなければ…。

しかも、車好きの長男が大事に乗っていて彼自身は一度も傷つけたことがないことから、言われている訳ではないのだが、傷つくとすぐに修理しなければいけない、と何となく思い込んでいる。それもあって、傷だらけだった以前の家内専用車に比べると、随分綺麗に保たれていて、チョットした傷でも余計に目立つのだ。ところが、2週間にわたってインフルエンザウィルスが我が家に居座っていたことも手伝って、この傷の修理も含めて車検自体をどこで受けるか、ずるずると延ばし延ばしになっていた。そんな時、助手席のエアバッグに関するリコール案内がきたのを幸いに、購入したディーラーに車検+板金塗装を見積もってもらうことにした。

見積金額を家内から聞いて驚いた。車検は15万円近くにもなるし、傷の修理もたいそうな金額だ。考えていた金額よりずっと高い。懐具合もあって、傷の修理に関しては “タダに近い金額に”との勝手な思いもあったのだが、世の中そんなに甘くない。10万円ほどの見積もりが出てきた。とてもではないが懐が許さない。そこで、家の近くにある全国チェーンのカー用品店にも見積依頼をすることにした。そこで出て来たのが、凡そ半値近い8万円強の車検費用と、「コンパウンドで磨けば、恐らく目立たなくなりますよ」との、もの凄く有り難いアドバイスだ。結局、半値とこちらの思いを十二分に忖度してくれたアドバイスに勝てるはずもなく、迷わず全国チェーン店に頼むことにした。

しかし、車検はなぜこんなに高いのだろう。約8万円の車検費用の内訳をみると、自賠責保険が25,830円、重量税が24,600円、印紙代として1,100円、以上の諸費用合計金額は51,530円となり、残りの3万円ほどがお店に入る金額だ。そう考えると、(私が頼んだ全国チェーン店の場合の)車検費用のほぼ6割が公的費用というわけだ。店の費用はそんなもんだろうと思う。しかし、車を買ったときにも自動車取得税を納めているのに、車検の度に納税義務が生じるとは腹が立つ。しかも、その公的費用の中で、自賠責保険は絶対に必要だと納得できるのだが、重量税に関しては本当に必要なのか、全く納得できないでいる。それでなくても、車を持つと税金ばかり払わされている気がしているのに、である。一体、重量税は何のために徴収されているのだろう。皆さん納得して納税しているのだろうか。恐らく、納得はしてないけど仕方なしに納めている、という人が圧倒的に多いだろう。

この重量税は、1971年に「道路特定財源」として徴収が始まったものだが、平成21年度に一般財源に組み込まれることとなった、いわくつきの税金だ。一般財源化に向けては、国会で侃侃諤諤の熱いバトルが繰り広げられたが、結局車関係の企業や庶民の声は届かず、道路整備の目的税から税収不足補填の目的税へと姿を変えてしまった。熱い国会バトルを聴きながら、導入時の“道路を造るため”という課税根拠が失われている事や、二重課税の問題も取り上げられていたこともあり、「もしや廃止?」との淡い期待を一瞬抱いたが、今も不承不承徴収されるのを眺めている。勿論、一度頂いたものを手放すほど、日本の税収システムが甘くないのは重々承知しているのだが…。

日本では、自動車の所有に関しては、取得時の「自動車取得税」とくだんの「自動車重量税」の他に、毎年払う「自動車税(または軽自動車税)」も徴収されているのに加え、使用すればしたで、「ガソリン税」や「軽油引取税」など、燃料への課税もガッチリ忘れない。しかも、これだけでは終わらないから癪に障る。この他にも、自動車や燃料の購入時には、「消費税」が課せられているのだ。この様に、日本では複雑かつ多数の税金が自動車に課されている。摂れるところから摂ろう、という魂胆なのだろう。

自動車に関する税金なんて消費税だけで十分だと思うのだが、それは素人の発想だと一笑に付されるのだろうか。しかも、しかも、である。やれやれやっとこれで暫く大きな出費はない、と喜んだのも束の間、精算カウンター背後に張られている、嫌なポスターが目に飛び込んできた。「法定12ヶ月点検」に関するポスターだ。車検を受けたばかりだというのに、1年以内にまた点検が義務付けられている。受けなくても罰せられることはない、と店員は言ってくれるのだが…。しかし、これだけ故障しない車なのに、そんなにばんたび点検必要?

【文責:知取気亭主人】

   
アカメガシ(レッドロビン)の新芽
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