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知取気亭主人の四方山話
 

『平均余命』

 

2017年4月19日

とうとう古希が目の前に迫ってきた。「人生70古来稀なる」と杜甫が詠じた、あの古希である。ただ、目の前とは言うものの、古希を始めとする長寿の祝い事は数え年(ただし還暦は満年齢)で言うそうだから、通常使っている満年齢の70歳にはまだ2年近くも残っている。残っているにはいるのだが、還暦を迎えた時の感じ方と随分違い、70の声を聞くと何やら急に年老いた感じがする。20、30代の頃は「60過ぎれば老人」と思っていただけに、自分がその歳になった上に、更に60を10歳近くも過ぎたとなれば余計にそうだ。加えて、要らぬお世話なのに、“いつまでも若いつもりの頭”と“ままならない体”のアンバランスが、いやがうえにも老いを実感させてくれる。

若い時は、(たとえ“数え”であっても)70歳の自分の姿など想像したこともなく、いつまでもこのままでいるもの、と思い込んでいた。しかし、いざ齢を重ねると体は正直だ。少し無理をするだけで、あれこれ言うところが顔を出す。正直言うと、体ばかりではない。記憶の引き出しの滑りも大分悪くなってきた。「食事をしたこと」はまだすんなりと引き出せるから深刻な状態ではなさそうだが、この先頭と体がどこまで持ちこたえてくれるのか心配している。ただ、その一方で興味もある。興味ついでに、記憶の引き出しがいつまで引き出せるのか、この四方山話で実験をしてみるのも悪くない、とも思っている。

と言っても、日本人男性の平均寿命が80歳前後だから、いくら“若いつもりの頭”でも、せいぜい後10年がいいとこだろう。ところが、3月28日の日本経済新聞の第一面に、「日本人の長寿化を受け、生命保険各社が、来春にも死亡保障などの保険料を全面改定する見通しだ」との記事が掲載された。大きな文字で書かれた見出しを読んだだけだと、「ひょっとすると後20年は“つもり頭”のままでいてくれるかもしれない」、そんな気持ちにさせられる。実際のところはどうなのか、チョット調べてみた。

死亡保障など生命保険の保険料は、「日本アクチュアリー会」と呼ばれる団体が算定する、「標準死亡率」を基に決められているのだという。その「標準死亡率」は、過去の統計をもとに1年間に亡くなる人数の割合を性別や年齢別に予測した数値、と記事にある。「日本アクチュアリー会」のホームページには、2007年の「標準生命表2007」(以下、算定表と記す)が掲載されていて、この算定表の2017年版を近く金融庁に提出するというのだ。算定表には男女それぞれ3種類の表が納められているのだが、それらの表のタイトルには「生保標準生命表2007(死亡保険用)」などと書かれていて、この算定表は確かに生命保険会社向けだということが分かる。

まだ2017年版が掲載されていないので詳細は不明だが、記事に書かれている40歳の男女で見てみると、2007年からの10年間で、男性の死亡率は、「1000人に1.48人」から「同1.18人」へと改善しているという。同じように女性では、「同0.98人」から「同0.88人」になっている。私の年齢、68歳での改善度合いを知りたいところだが、ホームページには2007年版しか掲載されていないため、最新データが分からない。しかし、記事には「60代や70代より30代や40代の改善率が大きい」と書かれていて、我々世代の改善率の低さは推して知るべしだ。「ひょっとすると後20年は“つもり頭”のままでいてくれるかもしれない」など、夢のまた夢、まだまだ先の事になりそうだ。

でも逆に言えば、60代や70代の死亡率は10年前と大して違わない、ということでもある。そこで、40歳男性の死亡率「1000人に1.48人」が載っている、2007年の死亡保険用の表を見てみる。すると、気になる68歳の死亡率は、「1000人に17.94人」と、40歳の約10倍もの死亡率となっている。想定はしていたものの…、である。そしてもうひとつ、同じ表に記載されている平均余命も気になり、これも比べてみた。

40歳の平均余命は39.67、68歳のそれは15.59とある。つまり、10年前に40歳だった男性は平均的には79歳過ぎまで、また68歳は83歳過ぎまで生きられる、ということだ。このデータを信じこれからの生活で暴飲暴食を慎めば(それが難しいのだが…)、「ひょっとすると後20年は…」は無理だとしても、平均的な余命の“後15年”はいけそうな気がしてきた。ここは一丁欲張ってみるか!

ところで、皆さんも平均余命が気になるところだろう。2007年のデータではあるが、私の年齢68に加え、20歳から90歳までの10歳ごとの男女それぞれの死亡率、平均余命を「生保標準生命表2007(死亡保険用)」から転載しておく。この表を見て、どうぞ皆さんも気持ち良くこれからの生活を楽しんでいただきたい。平均ではあるが、まだこれだけの余命があるのだ。一杯いろんなことができる。要は気の持ちようである。

生保標準生命表2007(死亡保険用)

【文責:知取気亭主人】

  

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