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知取気亭主人の四方山話
 

『どうなる33年後』

 

2017年5月10日

多くの子供達が楽しんだであろう、ゴールデンウィーク(以下、GW)が、先日の日曜日で終わった。今年は暦に恵まれたのか、私の様に暦通りに休んだ人でも5連休ができたし、長い人では9連休の人も結構いたようだ。休みが長いのは誰しも嬉しいことだが、これだけ長いと、“やっと終わった”とホッとしている若いお父さんやお母さんも多いことだろう。「来て嬉しい、帰って嬉しい、の二度嬉しい」と言われるジジ、ババは、ホッとする一方で寂しさも感じているのに違いない。ひょっとしたら、別れたばかりなのに、もう次に会える日の事を考えているのかもしれない。

ところで、NHKがかたくなに“大型連休”と呼んでいるこのGW、6日の土曜日だけは全国的に荒れ模様の天候だったようだが、その他の日は晴天に恵まれていたこともあり、全国各地の遊園地や観光地は、大勢の家族連れで賑わったようだ。季節的にも、長かった冬の白黒世界が終わり、色とりどりの花や新緑など、目に入る景色もグッと華やかになってきた。気分も自然と高揚してくる。また、気温も丁度過ごし易い季節である。

そうした気候的なことに加え、5連休の丁度中日には5日の「こどもの日」があって、GWは子供にとって毎年最高の行楽時期となっている。何しろ、大事な農作業がこの時期に重なる農家などを除けば、多くの家庭では親が一緒に遊んでくれる時間がいつもよりグッと増えるのだから、子供にとってはこれほど嬉しいことはない。加えて、大人の財布の紐も、いつもよりは緩くなること請け合いだ。ただ、子供にとっては堪らないGWだが、幼児や小中学生などの親やジジ、ババにとっては、少々体力と我慢が求められる時間でもある。勿論、仕事の憂さから解放されてリフレッシュする、またとないチャンスでもある。我が家も、1日ぐらいは大人も子供も楽しもう、ということで、家族全員でバーベキューをすることにした。

「我々夫婦に長男家族が5人、次男家族が…」と指折り数えていくと、総勢13人もの人数になった。内訳は、大人9人、0歳から6歳までの乳幼児が4人という構成だ。バーベキューは昔からよくやっていて、長男が結婚するまでは、大人2人、子供4人、総勢6人で楽しむことが多かった。その頃からすると、今回は7人も増えたことになる。賑やかに越した事はないし、家の繁栄という点でも大変喜ばしいことだ。

ただ子供の比率という点で見ると、以前に比べて随分と落ち込んでいる。子供たちが小中学生だった頃は、子供の構成比率は約67%もあったのに、今年のそれは約31%と半分以下になっている。勿論我が家に限ればこの先構成比率はいずれ上がっていくものと期待しているが、日本全体に目を移すと、そうした期待には随分前から暗雲が垂れ込めていて、お先真っ暗の状況であることが分かる。「こどもの日」の新聞に載った特集記事を読むと、深刻な日本の姿が予測されるのだ。

5月5日の日本経済新聞や北陸中日新聞に、「総務省が4月1日時点の子供の推計人口を発表した」との記事が載った。それによれば、外国人を含めた“14歳以下の人口”、いわゆる子供の人口は、前年より17万人減って1571万人となり、過去最低を記録したという。こうした“減少は36年連続”だというから本当に深刻だ。もう一つの指標である総人口に占める子供の割合も、12.4%と前年より0.1ポイント低下して、人口比率低下の方はなんと“43年連続”にもなり、当然ながら過去最低を更新中というおぞましい結果になっている。

新聞によれば、子供の人数のピークは1954年(昭和29年)の2989万人だったというから、以後63年間でほぼ半減してしまったことになる。同じ記事に掲載されている子供の人口グラフを見ると、団塊世代の子供(我が子もそう)が生まれた1980年前後に一旦増えてはいるものの、その後は36年間減り続けているのが良く分かる。少子化が叫ばれて久しいが、一向に歯止めがかからない状態が続いているのだ。この国は一体どうなってしまうのだろう。今後毎年17万人ずつ減っていくと仮定して単純計算すると、33年後の2050年には、約1010万人まで減少してしまうことになる。下手をすると、その前に1000万人割れしてしまう可能性すらある悲惨な状況なのだ。

人口の増減は、国力を映す指標のひとつでもある。人口が減れば、当然国力は衰える。そうした現状を打破するためには、どうにかして子供たちを増やす必要がある。しかし、晩婚化や非婚化が進む日本では難しい。だとすれば残された道は、海外からの移住者を積極的に受け入れるべきなのだが、新聞に載った総務省の発表には、「外国人を含めた…」の文言が記載されている。つまり、海外からの移住者を受け入れていても、減少に歯止めがかからないのだ。なす術はないのだろうか?

我々は「子供は国の宝だ」と言われて育った世代だが、残念ながら、それはもう古き良き時代の昔話になってしまっている気がする。いつの時代もその考え方は変わらない筈なのに、である。幼稚園や保育園を造ろうとすれば、子供達の声がうるさいからと、建設反対の声が上がる。自分たちが幼児の時の事を思い出してほしいものだが、そんな事は綺麗サッパリ忘れているかのようだ。健康な子供は、本来元気でうるさいものなのだが…。

本当、どうなる33年後!

【文責:知取気亭主人】

  

鯉のぼりと同じで子供は元気が良い!

鯉のぼりと同じで子供は元気が良い!   

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