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知取気亭主人の四方山話
 

『おしめ様』

 

2017年8月2日

私は2歳。正確に言うと、もう少しお姉さんになっていて、2歳と2ヶ月ちょっとなの。パパとママ、そして今年から小学校に行っているお姉ちゃんと、同じ保育園に通っている年中のお兄ちゃんの5人家族なんだ。まだいるよ。お休みの時に時々会える叔母ちゃんと、直ぐ近くにはお爺ちゃんとお婆ちゃんが住んでいるんだ。どれくらい近くかというとぉ、お爺ちゃんが一人で歩くとスープが冷めない位。近いでしょ!だけどね、私がお爺ちゃんと一緒に歩くと冷めちゃうの。なんでかなぁ〜。

私はね、みんなから「ユリちゃん」と呼ばれているの。いつもはね。でも、悪戯してしかられるときは、呼び捨てにされることもあるわ。いつもは優しいパパも、ものすごく大きな声で叱るからとっても怖いの。時々泣いちゃう。他にはね、お婆ちゃんが時々「おしめ様」と呼ぶんだ。“おしめ”はとっくに卒業して、お婆ちゃんと同じパンツなのによ!でも、まだ紙だから我慢しているの。お婆ちゃんと同じ布になったら、「ヤメテ!」と言うんだ。でもね、本当言うと結構気に入ってるんだ。だって、そう言う時のお婆ちゃん、ニコニコ笑って楽しそうだもん。私も嬉しくなっちゃう。

成長したのはね、“おしめ”だけじゃないよ。もう2歳だから、みんなが言っている事何でも分かちゃうんだ。凄いでしょ。お話もたくさんできるようになったんだよ。それとね、どうしたらパパ達が喜ぶかも分かって来たよ。だから、お婆ちゃんがおやつを持って来てくれた時など、お姉ちゃんには「はい、アヤカ!」、お兄ちゃんには「はい、ヒロくん!」と言いながら、二人に持って行ってあげるの。お爺ちゃんやお婆ちゃんが嬉しそうに笑ってくれるのが、大好きなんだ。それに、みんなが「えらいねェ〜」と言って、手を叩きながら褒めてくれると、ちょっと得意になっちゃう。だって、褒められるの大好きだもん。

でも、お爺ちゃんやお婆ちゃんから、「へェ〜、お兄ちゃんにはヒロくんで、お姉ちゃんは呼び捨てなんだ」と言われるけど、どうしてだか良く分かんない。お兄ちゃんのヒロくんは保育園の先生がそう言っているからかなぁ〜?お姉ちゃんのは、お姉ちゃんがママのお手伝いをしている時にママがそう呼んでいるからなのかぁ〜?やっぱり良く分かんないや。でもね、誰かの真似してるんだよ。だって、そうしないと覚えられないんだもん。

それからね、私チョットおちゃめなところがあるの。パパもママも同じ職場のお笑い劇団に入っているから、多分その血を引いたんだってお爺ちゃんが言ってる。面白こと大好き!だって、私が笑うとみんなも笑ってくれるし、「可愛い!」と言ってくれるから、みんなに笑顔を振りまいているの。「いない、いないばぁー」で遊んでいる時とか、お爺ちゃんに「高い、高い!」をやってもらっている時とか、声を上げて笑っちゃう。お爺ちゃんは、私が思わせぶりな態度をしたときなんか、「この子は笑いの間を知ってるぞ」とお婆ちゃんに話すことがあるけど、「間」って何?良く何か分かんない。だけど、どうやったら笑ってくれるか結構意識してるんだ!本当だよ。だから、お姉ちゃんと同じぐらいに成長したと思ってるの。それに、お姉ちゃんには、力では負けるけど、気持ちでは負けないよ!

だけど、ここだけの話だけどね、本当は、時々お姉ちゃんにはまだまだ敵わないなと思うことがあるの。ついこの間もね、悔しいけど、「おしめ様」を実感しちゃった出来事があったの。恥ずかしいから、こっそり言うね。

パパがお仕事だったから、ママと叔母ちゃんとお爺ちゃんが、私達を海水浴に連れて行ってくれたんだ。生まれて初めてのビキニデビューよ。見せたかったな。でも、波がね、波が怖かったの。ママたちが抱っこして海の中に連れてってくれるんだけど、しょっぱい水が顔に当たっただけで泣いちゃった。お姉ちゃんやお兄ちゃんは、キャッキャ言いながら楽しんでいたけど、私はダメ。あまり泣くもんだから、抱っこしてくれていたお爺ちゃんが、海から上がって、アウトドア用のイスに座らせてくれたの。そこでね、失敗しちゃったんだ!

多分熱中症にならないようにお爺ちゃんが考えてくれて、凍ったペットボトルをイスのポッケに入れ、少し溶けるとは飲ませてくれていたんだけど、暑かったからどんどん解けるんだ。それをね、たくさん飲んじゃった。そしたらね、座ったまま出ちゃったの。オシッコ!恥ずかしかったけど、気が付いたのはお爺ちゃんだけだったから、「お爺ちゃん内緒にして!」の気持ちを込めてお爺ちゃんを見たんだけど、気が付いてくれたかな?

イスに溜まっていくオシッコが増えなくなるのを見届けたお爺ちゃんは、私を抱っこして溜まったオシッコをこぼし、「座る?」と聞いてくれたの。だけど、私首を振ってイヤイヤをしたんだ。だって、洗ってくれてないのよ。いくら自分のでも、きれいにしてくれなきゃねェ〜。みんなだって嫌でしょ!そしたらね、抱っこしたまま海に入って行って、体を半分沈めてお尻をちゃぷちゃぷ洗ってくれたの。怖かったけど、きれいになるから泣かないで頑張ったんだよ。そしたらね、洗いながらお爺ちゃんがね、秘密の話をしてくれたんだ。なんだと思う?

「ユリちゃんがもう少し大きくなったら、海の中でオシッコできるかな?」だって!海の中ではね、オシッコする人が多いんだって。誰も言ってくれないんだもん、ビックリしちゃった。みんな知ってたァ?でもね、「秘密だよ」だって。お爺ちゃんも内緒でするから、みんなには秘密なんだって。ユリちゃんもそれができるようになったら“おしめ様”卒業なんだって。早く卒業したいなぁ〜。よぉーし、今度の海水浴で挑戦してみよう。 

【文責:知取気亭主人】

おしめ様でぇ〜す!

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