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知取気亭主人の四方山話
 

『“カジキのガルツ”って何だ?』

 

2017年8月30日

先週の19、20日と、11月に結婚予定の長女たちと両家両親の衣裳合わせをしに、長野県松本市に行ってきた。行ったその日の夕食で、おっちょこちょいの私らしい、愉快な失敗をしてしまった。婿殿と長女が招待してくれたイタリアンレストランでの出来事だ。そのレストランは、以前家内と長女が食事に行って、家内のお気に入りリストに登録されたレストランで、さほど広くはないが、入ってみると私も好きになれそうな雰囲気である。初めてだったこともあり、ビールを飲みながら、棚に並べられているアルコール類のビンや壁のボードに書かれているメニューをきょろきょろと見回しながら、その雰囲気を楽しんでいた。

暫くして、とあるメニューに目が止まった。書かれているメニューを何度読み返しても、どんな料理なのか全く想像がつかないのだ。ボードには、これまで聞いたこともない料理名が書かれている。私は元々カタカナで書かれる西洋料理に疎く、イタリア料理も例外ではないから、例え聞いたこともない料理が書かれていても、そういう名前の料理があるものだと信じてしまう。イタリアンだけあって、当然のようにメニューにはカタカナが多い。失敗の原因となったメニューも素材と料理名の間に平仮名の「の」があるだけで、後は全てカタカナだ。素材の部分は理解できるのだが、料理の部分がどうにもわからない。西洋料理に疎くカタカナの読み書き自体も苦手、そうなれば、「自分が知らないだけ」、そう勝手に判断してしまったのも自然な流れと言えるだろう。

当然実在する料理だと思っているから、そこは“知りたがり虫″を飼っている小生の事、隣に座った家内に、「これまで聞いたこともない変わった料理があるぞ」と言う思いも込めて、壁のメニューを指さしながら、「“カジキのガルツ”って何だ?」と聞いてみた。そう、ボードには確かに“ガルツ”と書いてあるのだ。今こうやって、写真を改めて見ても、やっぱり“ガルツ”だ。


カジキのガルツ

ところが、私が指さすメニューを一瞥した家内、「“ガルツ”じゃなくて“カツレツ”じゃない?」と、何の迷いもなく軽く言い放った。エッと驚いた私、そう言われて改めて見直すと、確かに“カツレツ”とも読める。“カツレツ”だったらメニューとして聞いたこともあるし、食べたこともある。「そうかカツレツか!」と、言われて初めて、私の読み間違い、完全な勘違いであったことに気が付いた。同じ文字を読んだのに、こんなに違うとは…。

とは言うものの、今でも写真を見ながら、「やっぱり“ガルツ”とも読めるよなぁ〜」と、一人勘違いを正当化しようとしている。悲しいかな、一旦思い込んでしまうとその呪縛からなかなか解き放たれない、そんな私の習性を実感している今日この頃である。

とまあ、話はこれで終わりだった筈なのだが、この話題を仲間にしたところ、もうひとつとんでもない勘違いをしていたことを知らされた。実は、このレストランに移動する車中で、サクラダ・ファミリアを設計したアントニオ・ガウディーの名前が思い出せずにいて、家内たちには「ビールを飲んだら思い出す」と約束していたのだ。果たせるかな、ビールを口にする前に思い出せたのだが…。

“ガルツ”間違いとは直接関係無かったのだが、思い出したことを自慢したくて、そこの部分も仲間に説明していたのだ。ところが、私の説明を聞いていた彼、「それって何だか日本みたいな名前だな」と言ってきた。サクラダ・ファミリアのことだ。

「間違いないと思うよ」と言いながらネットで調べてみた。調べているうちに顔が火照ってきた。彼が指摘したように、私が長年に亘りサクラダ・ファミリアと覚えていたのは間違いで、サグラダ・ファミリアが正解だったのだ。「サク」ではなく、「サグ」だったのだ。「サクラダ」では、確かに日本風に聞こえる。せっかちな私のことだ。恐らく、文字の情報は一瞥しただけで良く見ていないのだ。テレビなどからの音の情報だけで、聞き慣れた「サク」と聞き取ってしまったのだろう。早とちりも良いとこだ。

「ガルツ」と「カツレツ」、「サクラダ」と「サグラダ」、二人で大笑いしたのは、言うまでもない。しかし、こうしたたわいもない“思い込み”や“勘違い”は、罪がなくて良い。ストレスを笑い飛ばす効用もある。そういう意味では、さしずめ私などは結構周りの役に立っているな、と変な自信を持てそうだ。そこで、最後にもうひと笑い。本話の最終チェックで気が付いたのだが、ガウディーさんの名前、ネットではアントニ・ガウディと表記されている。だからカタカナは嫌いなんだ! 

【文責:知取気亭主人】

クワイの花

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