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知取気亭主人の四方山話
 

『口笛よ、もう一度』

 

2017年10月4日

今から半世紀以上も前の、まだ白髪もなく毎日が青春だった中学生の私は、柄にもなく合唱団に入っていた。イヤ、もう少し正確に言うと、“入っていた”とは少し違う。正式なクラブ活動は柔道部に入っていたのだが、その柔道部の顧問を音楽の先生がやっていて、合唱大会が迫ってくると、柔道部などから不足している男子を何人か駆り出すのがお決まりだったのだ。で、私はその駆り出された中の一人だった、という訳である。他の男子より少しだけ声が低かったから、使い勝手が良かったのだろう。

駆り出されたことと共に、練習が終わっての帰り道に友達と一緒によく口笛を吹いていたのも、なぜだか覚えている。確か、当時はやっていた歌謡曲の中に口笛だけで間奏しているヒット曲があって、それを一生懸命真似ていたのではなかったかと思う。その曲名すら出てこない程度の記憶なのだが、口笛を吹いていたことだけは不思議と蘇ってくる。実は、それには理由がある。数年前に、いつの間にか思う通りに吹けなくなってしまっている事実に気が付き、昔は難なく吹いていたのに、と一層当時のことが蘇ってくるのだ。

大学を卒業して以来、口笛を吹いた記憶は殆どない。ところが、上の孫娘が年少さんになった頃だっただろうか、口笛をせがまれた。「お爺ちゃんは得意だったんだよ!」、と言いながらいざ吹いてみたのだが、出るには出るのだがかすれた様な音しか出ない。面目丸つぶれだ。しかも、低音域と高音域は風切り音としか呼べないほど酷い。恐らく、微妙な口の動きができなくなっているのだ。

口の周りの筋肉が加齢とともにこわばってしまったのが、主な原因なのではないかと思っている。可動域がぐんと狭くなり、自由に音が出せなくなってしまっているのだろう。孫との一件があって以来、「爺ちゃん凄い!」の一言を聞きたくて、運転しながら大きな口を開けては、「あいうえお、かきくけこ、さし…」の口の形をする運動を続けたこともあったのだが、効果のほどはいま一つだった。ところが、最近覚えた、とある運動をし始めたところ、少し改善効果が出ているのではないか、とニンマリしている。その運動とは、表情筋を鍛える体操である。

8月の末、ある会社の研修に参加した。その中に、「『笑顔』でストレス・コントロール」というタイトルの研修があった。講師は、笑顔が素敵な山村美樹さんである。頂いた名刺には、「表情筋インストラクター ボディーワーカー」との肩書が書いてある。研修の内容をざっくり言えば、ストレスをコントロールするためには笑顔が大切ですよ、そして素敵な笑顔を作るためには表情筋を鍛える必要がありますよ、といった感じになる。その教えてもらった表情筋の体操がどうやら口笛にも効果があるらしい、と気付いたのだ。

では具体的にどんな体操かを説明したいのだが、文字で伝えるには、私の筆力に少々難がある。そこで、余程悪趣味でない限り見たくもないとは思うが、そこは素敵な笑顔の為と我慢していただいて、自撮りした私の口元写真をモデルに説明したい。ただし、教えてもらった体操の中から口笛に効果がありそうなものだけ紹介するので、ご容赦願いたい。

まず、表情筋全体を動かす体操だ(下の写真の@とA)。

口笛よ、もう一度-01
@
 口笛よ、もう一度-02
A
 口笛よ、もう一度-03
B

最初は、唇を@のように縦長に開き、上唇を引き上げて鼻にくっつけるイメージの動きだ。この時、鼻と上唇の間に鉛筆を挟む感じで動かすと良いらしい。ただ、口を開いたまま上唇を上げるのは思いの外難しい。私は写真のようにしかできないのだが、山村さんや家内は、器用に鼻に着くほど引き上げられている。きっと表情が豊かなのだろう。次に、目も口も目いっぱい縦に開く(A)。この@とAの動きを繰り返すのだ。何回やるかは記憶にないので、私は10回ほどやっている。以下の体操も一緒だ。

二番目は、口角を引き上げる筋肉を鍛え、“頬の筋肉のこわばり”を取り除く体操だ。Bがそれだ。口角を横に動かして上に引き上げる。どの体操もそうだが、鏡を見て行うと、どの程度口角が上がっているか分かるので、“こわばり”の程度も知ることができる。私の場合は結構酷い。なお、写真は右だけだが、右左交互に動かすのが基本だ。この動きも、こわばっていると、不思議なくらい口角は上がらない。これでは、口笛も吹けなくなる訳である。

最後は、頬の筋肉をしっかり動かし、口角を上げる体操である。@の動きをした後に、Cのように口をつぐんで、口角をグッと引き上げる。この@とCの一連の動きを続けるのだ。私には@の動きがぎこちなくて、上唇が鼻にくっつくには程遠い。口を開けないで上唇を鼻に着けようとする動きすら、最初はD程度だったのだ。最近は何とかE程度に引き上げられるようになったものの、@のように口を開いてやると、鼻元から上唇に掛けては、まるでスキーのゲレンデだ。これでは、鉛筆を挟むのも容易ではない。

口笛よ、もう一度-04
@
 口笛よ、もう一度-05
C
 口笛よ、もう一度-06
D
 口笛よ、もう一度-07
E

ただ、DがEまでになった様に、こわばっていた表情筋も、少しずつ緩んできている。それにつれて、口笛も戻りつつある。まだ中学生の頃には程遠いが、この体操を続ければ、新年を迎える頃には孫に演奏を聴かせることができるのではないか、と期待している。それまでは、例え信号待ちの対向車や隣の車から変な目で見られようとも、この変顔体操は、運転中のエクササイズとして活躍しそうである。

ところで、会社の仲間にこの体操をやってみせたところ、大いに笑って貰えた。ひょっとすると、自分自身の笑顔力アップも勿論そうだが、相手の笑顔力アップに大いに役立つかもしれない。そう考えると、信号待ちの笑顔エクササイズは、周りの運転手さんのストレス発散に役立ち、イライラ運転防止にも役立つかもしれない。絶対そうだ!

ということで、皆さんもご一緒に!

【文責:知取気亭主人】

 

お口直しならぬお目直しにどうぞ(キクイモ)
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