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知取気亭主人の四方山話
 

『歩け、歩け!』

 

2017年11月22日

2か月前に冠動脈のカテーテル検査を受けたことは、この四方山話で既に書いた(第740話)。実はその時、一般的な入院時の検査と同じように、カテーテル検査を受けるための、諸々の事前検査を受けていた。良くお年寄りが「手術や治療を受ける前に検査疲れしてしまう」と嘆く、検査のための検査だったのだが、その中のひとつに気になる検査結果があった。両手両足の血圧を測って分かった血管年齢だ。

「若々しい血管ですね」の一言を期待していたのだが、診断結果は、残念ながらほぼ実年齢と同じだという。2年ほど前に長男が勤める病院で測った時も、同じように実年齢に近い血管年齢だった。ということは、血管も確実に歳を取っているということである。血管年齢は実年齢よりも若ければ若いほど動脈硬化が進んでいないということで、これから先の健康に大いに自信が持てる。しかし、そうではなく、“実年齢とともに着実に老化している”ということは、循環器系の病を発症しやすいということの裏返しでもある。

そこで、何とか血管の若返りを図れないか、いろいろ調べてみた。すると、インターネット上だったのかテレビの健康番組だったのかは忘れたが、有酸素運動しか効果がないという情報に行き当たった。いわゆるウォーキングだ。“それしかない”というのはいささか疑問符を付けたくなるが、歩くことは決して嫌いではないし、これまでにもウォーキングに励んだことがある。この四方山話にもその痕跡が残っていて、2013年の3月に書いた第507話は、その名も「ウォーキングの勧め」などと大それたタイトルを付けている。

結局、その時はあえなく途中で頓挫してしまったのだが、言い訳を言わして貰えば、金沢は、県庁所在地の中で最大の年間降水量を記録する都市である。特に、みぞれや雪の日が多い11月から3月に掛けての冬は、ウォーキングにとっての天敵で、意気込んだ決意も毎年この時期に入ると忽ち萎えてしまう。続けるには、何かその萎える気持ちを勇気付ける動機が必要だ。しかも、継続的に動機付けてくれる必要がある。

そんな夢のような動機付けを探していたところ、「これは!」と言うものを見つけた。会社で組織している衛生委員会からの情報で知った、「あるろく」と命名されたウォーキング応援サイトである。会社が加盟している保険組合が主催しているサイトで、毎日の歩数を登録すると、やり始めた時からの累計歩数やその月の累計歩数、更にはそれらが登録者の中で何番目の順位かなどを教えてくれる。スマートフォンで利用でき、萎えそうになった気持ちを叱咤激励してくれるメールも、時々届く。1万歩以上歩いた日の翌日だとか、累計で30万歩など区切りの歩数を超えた時とかである。これが結構励みになるのだ。

「あるろく」の登録者数は、11月20日現在7,881名である。こうしたサイトの中で多いのか少ないのか良く知らないが、結構歩いたつもりでも、なかなか上位に行けない。利用し始めてから11月19日までで約2ヶ月、足掛け3ヶ月になるのだが、利用開始からの累計歩数で比較すると、半分にも届かない。もっとも、利用している期間がバラバラで、20か月以上経った人もいるし、中には51ヶ月目という猛者もいるから、順位が低くてもある程度納得できる。ただ、悔しくないかと言えば嘘になる。

そこで、同じ条件下での比較ができるだろうと踏んだ、11月だけの月間累計の順位を見てみる。19日現在、累計が124,029歩、一日の平均歩数が6,306である。この実績での順位は、1,562位とやっと上位20%に食い込むくらいである。上には上がいるものだ。しかし、実はこの順位と計算される平均歩数が、やる気を起こしてくれるのだ。

ただ、出張しているときや外出しているときには結構歩くのだが、社内にいると歩数は増えない。昼休みに20分ほどの速歩を頑張って、何とか5,000歩を超えるようにしたいと思っているのだが、どうしても届かない時がちょくちょくある。そんな時は、休日に掛けるしかない。ただし、その休日も天候に左右される。10月の休日には、一日の歩数としては最高の19,028歩を記録したこともあるのだが、大ぶりの雨で一日中家の中にいる時などは、2,000歩辺りをウロチョロしている時さえある。そんな時の対策として最近取り入れているのが、ウインドウショッピングである。

家の近くのショッピングモールに出かけ、さも探し物をしている様な雰囲気を醸し出し(ているつもり)、広いモール内を歩き回るのだ。1階と2階をくまなく2回ほど歩き回ると、大体3,000歩ぐらいにはなる。その上、日本酒やワインなどの店を幾度となく散策すれば、4,000歩までは何とか稼げる。これに自宅内での基本歩数を足せば目標の5,000歩を超えるだろう、という目論見である。また、先週の土日には、傘をさしてのウォーキングもチェレンジしてみた。意外や意外、少々の雨だったら、少し小股にする必要はあるものの、左程濡れずに歩けるではないか。お蔭で、土日の両日とも雨に降られたが、6,000歩を超えることができた。

なぜこれほど頑張れるかというと、身近なところにライバルがいるからである。実は、家内も血管年齢を測定してもらったのだが、実年齢よりも14歳も若く、まだ40代の血管と診断されたのだ。実年齢の開きを考えると、実に19歳もの血管年齢差ということになる。私は常々、「一回り以上離れた若い奥さんと結婚するのは犯罪だ」と冗談半分で言っているのに、この血管年齢差はまさに犯罪ではないか。と言うのは本当の冗談だが、負けず嫌いな私としては、たとえ女房といえども悔しくて仕方がない。何とか、一回り以内の差にしたいのだ。考えてみたら、結局その負けず嫌いが、“夢のような動機付け”、なのかもしれない。

【文責:知取気亭主人】


アオサギ  

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