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知取気亭主人の四方山話
 

『今年もご愛読ありがとうございました』

 

2017年12月27日

今年も早いもので、後4日を残すのみとなった。我が身を振り返ってみると、昨年同様慌ただしい一年であったが、11月に長女の結婚式という目出度い事があり、「終わり良ければ全て良し」ということで、忙しいなりに充実した年だったと思っている。その上、こうして何とか納めの四方山話も迎える事が出来たのも、何よりだった。ただ、歳と共に感動することが少なくなってきたのか、話題に事欠きテーマ探しに苦労している。年々遅筆になる一方なのも、苦労に拍車を掛けている。

苦労“と言えば、私などとは比べるべくもないが、3.11東日本大震災の被災者が気掛かりだ。発災から6年が過ぎ、早いものでもうすぐ7年目を迎えようとしている。しかし、まだ約7万9千名もの人が避難生活を余儀なくされている(平成29年11月13日現在、復興庁発表)。加えて、総務省消防庁のまとめでは、平成29年9月1日現在、行方不明者がいまだに2,577人もいる(死者は昨年より100人増えて1万9575人)。折しも、復興財源となっている復興税が、2023年度をもって終了するとの税制改革案が出てきた。残り6年で避難生活者はいなくなるのだろうか。甚だ心配だ。今年もまた寒い冬を迎えるが、被災者の皆さんに一日も早く元の平穏な生活が戻ってくることを、願ってやまない。

日本国内でもいろいろな出来事があった。自然災害では、7月5日から6日にかけて、福岡県と大分県を中心とする九州北部で集中豪雨による災害が発生して甚大な被害をもたらした。有り難くないことに、線状降水帯という気象用語が頻繁に聞かれるようになってきた。こうした頻発する異常気象によって、農作物への被害も拡大し、思わぬところでポテトチップスの名前が全国に流れた年でもあった。また、自然災害以外では、大相撲の現役横綱による暴力沙汰が世間を騒がしている。年内に真相が明らかにされるのか、日本中がその成り行きに注目しているところである。

一方、世界に目を向けてみると、米国ではトランプ政権が発足してほぼ一年経った。話題に事欠かない大統領だが、北朝鮮とのチキンレースが時間とともに激しさを増し、北の将軍が推し進めるミサイル発射実験と核実験の動向に神経をとがらし続けている。また、大統領の言動は、時に過激で、米国内でも賛否が大きく分かれることが多い。暮れに言い出した「エルサレムをイスラエルの首都と認める」は、世界の政治指導者の誰もが呆れた、世界に禍根を残す可能性が極めて大きな判断だったと言って良い。

こうして振り返ってみると、いつもの年と同じように、悲喜こもごもの一年であった。そんな悲喜こもごもの中の印象深い出来事を、拙い狂歌で振り返ってみたい。

  モリソバを ゴミを薬味に 食べる安倍 カケの掛け汁 味濃い忖度

安倍1強と言われるほど選挙に強い安倍首相だが、森友学園と加計学園の問題では、世間から随分注目と批判を浴びた。ひねくれた言い方をすれば、忘れかけていた「忖度」という言葉を、流行語にまで押し上げた功労者でもある。森友学園が大阪府豊中市に新設予定だった小学校用地が、埋まっていたゴミの撤去費用を国が負担することによって、鑑定価格9億5600万円が僅か1億3400万円で売却されたことがそもそもの疑惑の発端だ。その上、そこに安倍首相や昭恵夫人の名前が登場して、疑念は一層深くなった。

更に、担当した財務局も国土交通省大阪航空局も国民が納得する説明ができず、今も尾を引いている。暮れに開かれた国会で会計検査院の調査報告が明らかにされたが、それによれば、(1)「埋まっているゴミの量が売却価格決定時に推計した量の約3〜7割であった可能性があり、十分に調査されていなかった。」、(2)「ゴミの埋設量を基に計算された財務省近畿財務局のごみ処理にかかわるデータや資料が廃棄されたため、妥当性について十分な検証ができない」など、不明な点が多いことが指摘されている。

もう一つの加計学園問題では、運営する岡山理科大の獣医学部新設について、首相を取り巻く人達の首相への忖度が話題となった。11月14日に新設が認可されたことで決着はついたかに見えるが、さてどうなることやら。なお、来年4月に開学の予定である。

  ミサイルと 核をおもちゃに ご満悦 チキンゲームで 遊ぶ将軍

今年の2月13日、北朝鮮の最高指導者・金正恩の異母兄金正男氏が、マレーシアのクアラルンプール国際空港内で殺害された。猛毒のVXガスによる毒殺とは、まるでスパイ映画のようだ。恐らく金正恩の指示によるものと思われるが、源頼朝や義経兄弟の例にみられるように、日本の歴史上にも兄弟の争いが無い訳では無い。しかし、文明も文化も遥かに発達した現代においても、こんな事が行われるとはビックリである。

この若い指導者(1984年1月8日生まれ)は、周りにいる誰も信じられずに、我が身を守るにきゅうきゅうとしているのだろう。その一方で、日本に漂着する北朝鮮の漁船は、これで本当に日本海の中央付近に位置する大和堆まで漁に出るのか、と思わず目を疑ってしまうばかりの貧弱さだ。また、国民の中でも恵まれた生活をしている筈の兵士の脱北も相次ぎ、無くなる気配はない。そんな国民の耐乏生活に目もくれず突き進んでいるのは、ミサイル開発であり、このミサイルに搭載できる核爆弾の完成である。世界中から厳しい制裁を受けているにも拘らず、その強硬姿勢は変わらない。武力行使をちらつかせるトランプ大統領とのチキンゲームは、どう決着が付くのだろうか。来年も気を揉む一年となりそうである。

  現場力 習慣病の 我が身かな 日ごと衰え やがて大病 

日産自動車やSUBARUの無資格者による完成検査問題に端を発した企業の不祥事は、神戸製鋼所や三菱マテリアル、東レなど素材メーカーによる改ざん問題にまで飛び火して、“ものづくり大国日本”の信用がガラガラと音を立てて崩れ始めている。しかも、不祥事が発覚しているのは、名だたる企業ばかりだ。ものづくりの現場で一体何が起こっているのだろうか。こうした日本企業の不祥事は、ライバル国の企業にとってはまたとないチャンスだ。ライバルは、この機を見逃さず、間違いなく攻勢を仕掛けてくる。

折しも、10月にアラブ首長国連邦・アブダビで開催された技能五輪国際大会の日本の結果を、24日(日曜日)のテレビニュースで知った。技能五輪はものづくりの強みを表す指標として日本でも力を入れて来たが、51種目の競技を競うこの大会、それぞれのメダルの色に付与されるポイントで争った国別の順位は、1位が金15個、銀7個、銅8個で109ポイントを獲得した中国、続いて韓国が2位、3位がスイスとなっていて、上位常連国だと思っていた日本の名前は無い(https://worldskillsabudhabi2017.com/en/news/results/)。日本は、ブラジル、ロシア、台湾、フランス、オーストリアの後塵を拝し、43ポイントで第9位という結果に甘んじている。働き方改革の掛け声は勇ましく聞こえて来るが、肝心の現場力はどんどん衰えている。“日本のものづくり”は一体どうなってしまうのだろう。

  日馬富士 土俵の外で ハッケヨイ のこったのこった 遺恨が残った

元横綱日馬富士が、土俵の外で派手な立ち回りを演じた。同じモンゴル出身の貴ノ岩に暴力を働き、責任を取って引退する騒ぎにまでになってしまった。詳しい経緯はいずれ詳らかにされると思うが、大相撲という業界は中々不祥事が無くならない世界だということを、改めて知った事件だった。その上、今回は被害者貴ノ岩の師匠である貴乃花親方の言動が謎に包まれている事もあって、余計に世間の興味をそそっている。

次の理事長選への出馬も取り沙汰されている貴乃花親方、これまでの因習を重んじようとする日本相撲協会守旧派との確執があるような報道も聞こえてくるが、沈黙を守ってきた彼の真意は一向に見えて来ない。しかし、貴乃花親方を支持する若手親方衆も複数人いるという。この騒動で、九州場所の優勝インタビューで白鵬が言った「膿」を完全に出し切ってしまえばいいのだが、騒動となった力士たち当事者間の膿なのか、或いは日本相撲協会と貴乃花親方の確執なのか、それとも週刊誌に文字が踊っている貴乃花親方と白鵬の確執や八百長問題なのか、今のところ膿の正体は見えていこない。一刻も早く膿を出し切って、年明け早々に始まる初場所は、晴れやかな気持ちで相撲を取ってほしいものなのだが…。

今年もヨレヨレではありましたが、何とか年末を迎えることができました。これも一重に拙い文章にお付き合い下さる皆様のご声援・ご愛読の賜物、と深く感謝しております。本当にありがとうございました。皆様にとって迎える年が素晴らしい一年になりますように、そしていさぼう会員皆様のご多幸とご健勝を祈念して、四方山話2017年の締めと致します。

【文責:知取気亭主人】

皆さんに幸運が舞い込みますように!
皆さんに幸運が舞い込みますように!  

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