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知取気亭主人の四方山話
 

『雪は消えた、爪痕が残った』

 

2018年3月7日

春の嵐とよく言われるが、春らしさを感じ始めた矢先の先週、低気圧が日本海を北上して各地で強風が吹き荒れた。特に日本海側で激しく、金沢でも火曜日には最大瞬間風速が30mを超えた。また週の後半になると、北上した低気圧は北海道付近で台風並みに発達し、強風に雪が加わって暴風雪が吹き荒れる大荒れの天気となった。北海道を中心に大雪に見舞われ、多いところでは一晩で数十センチも降り積もり、立ち往生した車の救出に向かったロードサービスの社員が亡くなるという痛ましい事故も発生した。テレビから流れるこうした北海道の様子は、まるで三週間前に北陸地方を襲った豪雪を再現しているかのようだった。

季節はもう3月。桃の節句も終わり、昨日(6日)は冬籠りしていた虫が這い出してくるという啓蟄だったのに、テレビから流れてくる映像は真冬並みの豪雪だ。この様子だと、東北や北海道の春はまだまだ遠そうだ。ところが、そうした雪深い地域の人たちには申し訳ないが、私の住む金沢市内では、2月の豪雪以降少しずつ気温が上がり、路面の雪はほぼ消えた。一時うず高く積まれていた路肩の雪も、間もなく市内からは姿を消しそうである。しかし、雪は消えたのだが、消えた後には、ほぼ毎年のように雪の爪痕が残される。久しぶりの大雪に見舞われた今年は、例年にないほど深い爪痕が残されている。

私が見た最も深い爪痕は、向かいのお宅だ。まず、カーポートの支柱が雪の重みで折れた。幸いにもポート内の車は難を逃れたのだが、町内の生活道路の除雪が進み、やっとスムーズに車を走らせることができるようになった2月10日の土曜日、今度はもう一台の車に思わぬ災難が待ち受けていた。市内の幹線道路を走っている時に、連続するトンネルの切れ間から落雪を受け、廃車になってしまったのだ。何とか帰宅したという車を見ると、助手席側のフロントガラスとルーフの接続部分に雪の塊が落ちた痕跡がくっきり残り、フロントガラスにはクモの巣状のひびが入り、ルーフは大きくへこんでいる。ご主人は「この際新車に替える」と苦笑いしながら話していたが、度重なる不運が気の毒だ。ご夫婦とも怪我がなかったのが不幸中の幸いだったが、お向かいさんには財布にも痛い大雪になってしまった。

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お向かいさんほど深刻ではないものの、爪痕として多かったのが、上の写真のような樹木の枝が折れる被害だ。2本とも会社近くにある公園の樹木だが、こうした公園の樹木や街路樹は、殆ど雪吊が施されていないことから被害も多い。散歩した公園には、写真以外にも折れた木がたくさんあった。我が家も、小さく刈り込んであった筈の庭木(ブラシの木、金木犀、椿)が見事にやられてしまった。雪がほぼ消えた3、4日の土日には、これらの処理に丸二日も費やす羽目になった。家庭ゴミとして出せる状態にするのに時間が取られてしまったからだ。除雪に時間を取られ、やっと雪が無くなったと思ったら今度は爪痕処理に時間を取られ、大雪の時には体がもうひとつ欲しい!

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いまだに大雪の名残が残されているのは雪捨て場だ。上の写真は市内の河川敷に設けられた雪捨て場の遠景と近景で、小山状に見えるのは、薄汚れてはいるが運び込まれた雪である。2月の最も多い時には、もっとずっと大きく高かった。トラックで運ばれて来た雪を積み上げるためのユンボ(P-3の自転車の奥にも見える)が、朝早くから動いていた。通勤の途中で良く見た光景だ。市内にはこうした雪捨て場がいくつか設けられていて、それでも足りなかったのだから、如何に雪が多かったのか分かろうというものだ。

ただ、北陸三県では、福井が金沢の倍近くも積もっている。福井の人たちの苦労に比べれば、私が経験した苦労など取るに足らないものだ。大雪の爪痕などと大層なことを言っても程が知れている。あまり上にはなりたくないが、上には上があるものである。

さて、最後に本当の爪痕の写真を紹介しておこう。下の2枚は、会社近くの道路(P-5)と橋(P-6)に残された、除雪に使った建設重機の“正真正銘の爪痕”である。アイスバーン状態になった圧雪を剥がす時に付いたのだと思うが、除雪の厳しさ、激しさを物語る貴重な爪痕だ。生まれ育った静岡では到底みられない光景である。

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【文責:知取気亭主人】

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