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知取気亭主人の四方山話
 

『次から次へとよくもまあ』

 

2018年4月18日

今の安倍政権は、まるでお伽噺の「塩ふきうす」の様だ。船(国)を沈没させるかのように、国民の信頼を失墜させる聞きたくもない話が次から次へと湧き出ている。一体何時までこのドタバタ劇は続くのだろう。もううんざりだ。いい加減、経済とか外交とか、或いは国民の生活に密着した問題だとかの、国会本来の議論に移ってほしいと思っているのに、一向にその気配はない。膿を出し尽くした感がないのだ。もういっそのこと、解散総選挙をさっさとやって、国民の信を問うのが賢明のような気がする。とは言っても、振り上げたこぶしをどのタイミングで下すのか、またどこに下すのか、なかなか難しそうである。

そうなると、結局我々が選んだ先生方の判断に任せるしかない。庶民ができることと言ったら、次の選挙まで政局を注視し、どの政党、どの政治家に投票するのか、しっかりと観察を続けるしかない。ただそうは言っても、黙って国会のヤジが飛び交う喧騒を見ているだけでは、腹の虫も治まらない。そこで、今回はちょっと趣向を変えて、今の政局を表す諺を集め、留飲を下げることにする。

最初の諺は、やっぱりこれだろう。「火の無い所に煙は立たぬ」。森友学園問題も加計学園問題も、当初からその決定過程には色々と疑念が持たれていた。「うわさ(煙)が立つからには、なんらかの根拠(火)があるはずだ」という意味が、これほどぴったり当てはまる騒動も珍しい。しかし、政権を揺るがす騒動にこの諺が当てはまるとは、本当は悲しむべきことなのだが誠に残念だ。

煙が出てくると、当然、きな臭い臭いが漂い始める。それを他人に悟られたくない人たちは、臭いが拡散しないようにと、一所懸命「臭い物に蓋をする」こととなる。知られると都合の悪い事柄を隠そうとすることの例えだが、今ぞろぞろと出ている隠ぺい騒動は、この諺そのものだ。それを行政府の高級官僚たちがやったのだからたまらない。行政のトップ組織がこの体たらくとは、本当恥ずかしい限りである。まさかとは思うが、フタをすることが国民のためになる、とは思っていないよね…。

ところが、フタをしたから大丈夫かというとそんなことはなく、当然のように臭いは漏れてくる。そうすると、臭いを嗅いだ人は「なんだこの臭いは?」と騒ぎ出し、これを鎮静化するために、臭いの発生源である火元の関係者は、何の火であるのか説明をしなければならない。真摯に、真実に基づいて説明してくれればよいのだが、今回の騒動当事者の説明は、まるで「丸い卵も切りようで四角」だ。

この諺は、「同じ意味のことを言っても、言い方によって受け取られ方が違う」というたとえだが、知られたくない事を隠そうとするとどうしてもこのような誤魔化しの言い方になる。今回の騒動の多くは、同じ意味のことを言っているのか甚だ疑問だが、少なくとも質問に対して真正面に答えていないことが少なくない。また、この諺に続き「物も言いようで角が立つ」とも言うが、麻生副総理・財務大臣の国会答弁や記者会見を聞いていると、まさにこの諺通りだ。上から目線の言い方が、余計な騒動を巻き起こしている。

しかし、いくら言い方を変えて隠そうとしても、「頭隠して尻隠さず」とはよく言ったもので、大体は隠しきれないものである。一部を隠して全部を隠したつもりでいても、「悪事千里を走る」と言うように、悪い行いはすぐに世間に知れ渡る。実際そうあるべきだとは思っているのだが、官僚は中々手ごわい。都合の悪いところはデータさえも“改ざん”してしまうから始末が悪い。

その始末の悪い彼らの根本には、「長いものには巻かれろ」の安直な発想が息づいているらしい。安直な発想とは、人事権など強い権力や強大な勢力を持つ者には逆らわず従っておいたほうがよい、との処世術だ。そんな処世術が官僚の中にははびこっているのだろう。国民のために…、の彼らの矜持は一体どこに行ってしまったのだろう。

しかし、全ての職員が矜持を置き忘れてきたわけではない。中には、騒動の推移を固唾を飲んで見守りながら、秘かに心を痛めていた職員も数多くいるのに違いない。そうした職員が、ここにきて堰を切ったように、真実をリークし始めている。きっと、自殺者まで出した状況に耐えられなくなったのだろう。或いは、入庁時に誓った矜持を思い出したのかもしれない。そうした人達の行動は、うまく答弁したと思い込んでいた当人たちにとって、まさに「青天の霹靂」だったに違いない。これまで何とか持ちこたえていた答弁の信頼性が、ガラガラと音を立てて崩れ始めている。

最近明らかになり始めている色々な情報を総合すると、今の状況は、安倍政権にとってマイナスイメージで溢れかえっている。最近の新聞紙面に踊る政治絡みの文言を目で追えば、政権にとって危機的な局面であることは「火を見るよりも明らか」だ。政権ばかりでなく政治への信頼性もガラガラと崩れ始めている。日曜日のテレビニュースでは、先週末に行ったNNNの世論調査で安倍内閣の支持率が30%を切ったと報じているが、“さもありなん”との思いが強い。ただ、そういう状況であっても、「後は野となれ山となれ」と、放り出すことだけはしてほしくないものである。

【文責:知取気亭主人】

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