薬液注入における一つの理想...それは薬液を均等に土粒子の間にしみ込ませる浸透注入にあります。
少しずつゆっくりと注入することで、球体に近い理想的な固結体が得られることは過去の経験からもわかっていますが、従来の方法では、莫大な時間と手間がかかってしまい、施工効率の面からは理想的とは言えませんでした。
この矛盾を全く新しい発想で解決したのが『超多点注入工法』です。超多点注入工法は、数十から数百という大量の注入ノズルを地盤中に立体的に配し、そのポイントに最適な圧力・流量で注入します。超多点注入工法は、理想的な浸透注入と高い施工効率を実現する新しい技術です。
エキスパッカ工法はエキスパンドパッカ ( EXPAND PACKER ) 工法の略称です。
従来の薬液注入工法は注入管の直径を有効径とする球状浸透源からの浸透を基本にしているため、小さな吐出量で注入していました。また、吐出量を大きくすると注入圧が高くなりやすく割裂注入状態になりやくいという問題点がありました。
本工法は、ジオバッグを膨張させる事により土中に削孔径よりも大きなソイルパッカを形成しますので、上下のソイルパッカ間に大きな柱状浸透源を確保出来ます。このため、削孔間隔を大きくとり大きな吐出量で低圧で土粒子間浸透による広範囲固結が可能になりました。以上より、広範囲の浸透と大容量土の急速施工による液状化対策工に適した地盤改良工法です。
現在普及している薬液注入工法は、1ポンプ1ステージ注入方式が一般的です。この方式で施工能率を向上させるために注入速度を大きくすると①割裂注入になりやすく、均質な浸透注入効果が得られなくなり②地盤変位等の原因にもなりかねません。
そこで、低吐出の浸透注入を確保しながら施工能率を向上させるために開発されたのが「マルチパッカ工法」です。マルチパッカ工法はマルチパッカ内管とマルチスリーブ外管を用いる事により、瞬結、長結、単独注入、複合注入、複段同時注入が可能であるのみならず、注入中の地表面へのリークを防止する機能ももつ自在複合注入工法ともいうべき急速浸透注入工法です。
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