ICタグの具体的な利用例を紹介します。
■物流(民間物流会社の管理) ICタグを活用した生産管理体制が構築されている。一連の協力企業を含めたシステム導入を視野に入れ、納品の迅速化や過剰在庫の削減を実現させる。
■障害者の移転支援(国土交通省)
IT(情報技術)を活用し高齢者や障害者らが移動しやすいよう情報を発信する国土交通省プロジェクトのプレ実証実験・デモンストレーションが行われている。
■ハイテク保育園(幼児、老人の行動把握)
ICタグ(電子荷札)で園児を見守るハイテク保育園がオープンしている。ICタグは衣服に付け、名前や住所、連絡先などの情報を収録し、園内のパソコンで居場所を把握。プラザ出入り口にセンサーを設置し、園児が出ようとするとブザーが鳴り、保育士の携帯電話にも連絡が入る仕組み。
家のパソコンや携帯電話で子どもの様子を確認できるwebカメラも設置。
■書籍管理(本屋の管理)
書籍にこの無線ICタグを取り付けることで、在庫管理の強化はもちろん、書店各社で深刻な状況となっている万引きの有効な防止策にもなる。万引きした商品を中古書店に転売しようと思っても、その書籍が正規に購入されたものかどうかの情報がICタグに記録されているので、犯罪者は転売が難しくなる。
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