2020年6月、独立行政法人土木研究所 地すべりチームから、
●「地すべり災害対応におけるCIMを活用したリモート技術指導の取組」
●「地すべり災害対応のCIMモデルに関する技術資料(案)」
が発信されました。
今回の情報から読み取れるのは、リモートや3次元技術は、身近に使える時代となった、どんどん活用していきましょう、ということがあると思います。
「地すべり災害対応におけるCIMを活用したリモート技術指導の取組」では、埼玉県本庁、秩父県土整備事務所、土木研究所をリモートで接続し、3次元モデルを共有、技術指導を行ったとのこと。
コロナ禍であったこともあるのかもしれませんが、非常に有効な手段を実際に実施されています。これは想像ではありますが、3次元モデルの共有は、2次元平面図と比べ非常にイメージの共有がしやすかったのではないかと思います。
また、「地すべり災害対応のCIMモデルに関する技術資料(案)」では、斜面地形や変状発生状況、保全対象の位置等の3次元的な関係をふまえ、災害の全体像の把握を行うことが重要ということが記載されています。
ひと昔前までは、全体像を把握するためには、非常に多くの時間とコストがかかりましたが、現在では、安価なUAV、SfM、リモートソフトが市場に出て、身近になりました。
これらの機材を有効に使うことで、被害の拡大を防ぐ手だてになるかもしれません。
地すべりだけなく、災害一般においても、全体を把握することは大変重要です。
災害に携わることの多い建設業界において、土木研究所の取り組みや技術資料を確認してみてはいかがでしょうか。
<災害時に迅速に現地確認、被災状況の報告を行う例>
災害時には、迅速かつ安全に現地の確認、被災状況の報告を行う必要があります。
そこで、五大開発(株)から、下記のシステム、機材を活用した災害対応をご提案します。
○写真位置図作成支援ソフト「フォーマップ」 価格:5万円(税別)
災害時や通常業務における写真位置図の作成に、フォーマップを活用すれば、大幅な時間短縮が期待されます。
使い方は、簡単!!
位置情報付きのカメラで、撮影された画像を取り込むだけ。
平面図があれば、基図にすることができます。
平面図がなくても、国土地理院地図を基図にできるので、被災箇所の把握が簡単にできます。
また、被災状況コメントを選ぶだけで、写真台帳とリンクします。
フォーマップ画面
出力例
出力例
○3D点群生成ソフト「PoiCL」
年間使用料:6万円(税別)
※初回登録時に、手数料3万円が別途必要になります。
デジカメ、スマホ、UAVなどの画像から、3次元点群を簡単に安く作れます。
トイドローン(DJI社Mavic Mini)で撮影された画像からでも作成できます。
写真提供 :株式会社千島測量設計
3次元点群作成 :五大開発株式会社
データ作成システム :3次元点群生成システム「PoiCL」
千島測量設計様UAVにて撮影(評定点3カ所をGNSSで取得)
「PoiCL」にて画像取り込み、評定点の座標設定、点群作成 → 40分で完成!!
作られた点群上で、距離の測定、横断のCSV出力が簡単にできました。
ITを駆使し、安全で、省力化のできるシステムをぜひご活用ください。