この世界で飯を食う技術者にとって、地理情報システム(GIS:Geographic
Information
System)はみなさん御存知かと思います。そしてその根本的な弱点として、@基本ソフトに経費がかかること、Aベースマップの維持管理費がかさむこと、があることも御存知かと思います。
一方土木の世界にも浸透しつつあるのが、「Google
Maps
」です。インターネット型のGISで、米国google社が無償提供しています。ベースマップも日本ではZENRINと提携し、住宅地図レベルを提供しています。
ただ市街地はいいのですが、山間地となると住宅地図がベースのため等高線などはほとんど精度のないものとなっています。
このような無料のインターネット型のGISが出てくると、経費のない自治体などではこれを利用しようとする動きが出てきます。しかし提供はあくまでも米国のしかも民間のGISエンジンです。「明日から提供を止めます!」と言われればそれまでです。
そのような不安定なところに日本の大切な行政システムを載せるわけにはいかないとして、日本の国策として整備し始めたのが「電子国土」です。土木の技術者
であれば入手しておくべき情報です。