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 ついに いさぼうネットに3Dプリンタが入荷!
 斜面防災での用途は? とりあえず造ってみた
2018.9.13

 いさぼうネットについに3Dプリンタがやって来ました。プリンタの規格は以下の通り。

【製品名】:MOMENT 2 (モーメント2)
【サイズ】:535mm(L)×530mm(W)×690mm(H)
【重量】:39.5Kg
【材質】:アルミ / プラスチック
【プリント方式】:熱溶解積層造形(FFF)
【造形サイズ】:310mm(L)×295mm(W)×320mm(H) 
【ノズル径】:0.4mm
【フィラメント仕様】:φ1.75mm
【プリント速度】:30〜150mm/秒

 注文した時は、最大造形サイズが30cm×30cm×30cmということで、卓上ものでコンパクトかなと思っていましたが、届いた梱包は冷蔵庫のような巨大さで重さも50kg以上で、ちょっと驚き。 フィラメントはいろいろ選べますが、とりあえずは、安価で取り扱いやすいPLAを選択。斜面と構造物をつくりたい造りたいなーと思ったので、色は4色(白、黒、緑、グレー)買いました。

 データ形式は、G-CODEという形式ですが、土木ではあまりなじまない形式で、専用ソフトSimplify3Dを購入。
 とりあえず造ってみよう。そう考え、手近にあった地形・地質の3Dデータをチョイスしました。

 
Make-Jibanの地形・地質の3Dデータ

 データはMake-Jibanのデータでしたが、SketchUpを使って、データをSimplify3Dが読める型式STLに何とか変換し、読み込めました。

 
Simplify3Dの編集画面

 出力予定時間は30分。まあそんなものならいいか、と思いプリンタにデータセット。
 プリンタは電子レンジのオーブンのように余熱の時間がいります。予定の230°になり、調整すること約20分。
「造形開始!」
「おおーできていく、できていく。」イメージは昔の大型プロッタのようです。
「でもちょっと小さかったな」

 結局造形にかかった時間は約50分。そういえばメーカの人が予定時間はいい加減です、と言っていたのを思い出しました。
 

 できたのはこれ。
確かに断面を良く見ると、地層の後がくっきり。 今回は複数ある地層データ(ポリゴン)を1つのデータにして造ったため、全ての地層は一体化した出来栄えとなりました。


 地層別にデータを作り、別々に色を変えて造形し、できた後に合体!そんなこともできそうです。
 また何といっても造りたいのは、斜面に設計した対策工です。
 渓流と砂防ダムはもとより、地すべり対策工の、杭工や法枠アンカー工なども造れたら、今までバーチャルを目指してきましたが、せっかくバーチャルデータを作ったら何分の1モデルがすぐにできる、そんな防災ソフトにしたい、と夢は膨らむ一方です。
 なんにせよ、いさぼうの3Dプリンタへの挑戦の第一歩が記されました。しかしまだまだ道のりは長いです。今回作成したのはこんなに小さいのですから・・・。

 

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