2020年夏季オリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まりました。
深夜にテレビ中継されたわけですが、聞くと、思いの外中継を見ていた人も多かったようです。
今回、プレゼンテーションの重要さを改めて見せつけられたような気がします。
あらゆる見られ方、とらわれ方を想定し、どのように表現したら伝わるのか、入念なプレゼンテーションは感動的でさえありました。
本来人前で話すことを生業としない選手たちが、印象的な言葉で、
身ぶり手ぶりを交え、表情まで添えて話すまでには想像を絶する訓練をしたのだろうと思う他、
これは我々土木業界に携わっている技術者にとっても必要な努力であるという思いを持ちました。
我々の業界でも、プロポーザル型の入札では、技術者のプレゼンテーションが受注に大きく影響します。
どの企業でも練習はしているでしょうが、今回の五輪のプレゼンを見ることはとても勉強になると思います。
また我々が工事・業務を遂行する中でもこの能力は威力を発揮します。
例えば業務中に何かを提案したい場合、現状では「提案書」なるものを作り、これを読みつつ顧客に説明します。
ここで1つの疑問が生じます。提案書はいわゆる”書類”を意識したものであり、
読んで目から情報が入るよう考えて作ると思います。説明不足とならないよう、細かく情報を入れてあります。
読み物なので身振りや言い回しなどとリンクしにくい内容となっています。
こちらが説明しているのに顧客は資料を読んでいる、そんな間の悪さは誰でも経験しています。
別途説明用のプレゼンテーション資料を作ったらどうでしょうか。
パワーポイントで資料を作り、タブレット端末などを使って身振り手振りで説明すると、いいたいことはよく伝わります。
またパワーポイント作成時に説明手順などの整理などもされます。
提案書があればパワーポイント作成の時間はそれほどかかりません。
業務や工事報告書についても同じことが言えます。業務や工事終了時に過程や成果を10分間で説明する。
そんなルール付けを自らに決め、作成したプレゼンテーション資料も成果に加える。
顧客満足度が増すとともに、技術者個人のプレゼンテーションも各段にアップすると思いますがいかがでしょうか。
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