2018年7月24日にウェブブラウザ「Google Chrome」のバージョンが68にアップされ、「常時SSL化(全てのページをHTTPS化)」していないウェブサイトに対して警告メッセージが表示されるようになりました。
具体的には、サイト利用者が「Google Chrome(バージョン68以降)」でウェブサイトを閲覧した際に、そのサイトが「常時SSL化」されていなかった場合、アドレスバーに「保護されていない通信」と警告メッセージが表示されます。
Google Chrome 69での警告メッセージの表示例
さらに、この警告メッセージをクリックすると「このサイトへの接続は保護されていません」と赤字で表示されるため、サイト利用者に不安感を与えてしまう可能性があります。
Google Chrome 69での警告メッセージクリック時の表示例
2018年8月の日本での「Google Chrome」の利用率は52.34%なので、「常時SSL化」されていないウェブサイトでは、サイト利用者のおよそ2人に1人は警告メッセージが出てしまっているということになります。
2018年8月の日本でのブラウザシェア(StatCounter Global Stats)【クリックで拡大】
「保護されていない通信」という警告表示が出ないようにするには、サイト全体をHTTPS化(常時SSL化)する必要があります。
常時SSL化には、主に下記の作業を行うことになります。
■SSL証明書の取得・インストール
SSLサーバ証明書を取得して、サーバにインストールする。
■ウェブコンテンツの修正
ソースコードの内の「http://」を「https://」に書き換える。
■リダイレクトの設定
「https://」でアクセスされるように設定する。
■関連ツールの設定変更
「Google Analytics」や「Search Console」等の設定の見直し。(利用している場合)
常時SSL化に掛かる費用は、利用するSSL証明書の種類やウェブサイトの規模によって変わりますが、大体の場合は3万円〜5万円程になることが多いです。
※別途、次年度以降にはSSLサーバ証明書の更新が必要となります。
もしも、御社のホームページがまだ常時SSL化されていなようでしたら、サイト利用者を不安にさせないためにも、ぜひ常時SSL化することをおすすめします。
さらに常時SSL化には、警告表示が出なくなる以外にも下記のメリットもありますので、この機会に検討されてみてはいかがでしょうか?
■サイトのセキュリティ強化
サイトの改ざんやなりすましの防止、マルウェア対策、盗聴防止の効果がある。
■ページの表示速度の向上
HTTP/2対応のブラウザでのページの表示速度が若干早くなります。
■サイト検索結果の優遇
Googleのサイト検索結果の表示ランキングが少し優遇される。
■サイトの信頼性をアピールできる
鍵マークの表示により、ユーザーに安心感を与えることができる。
常時SSL化に関するご質問などがありましたら、お気軽にご連絡ください。
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