ここで検討しているのは、円弧すべりが起こるか起こらないかという2者択一です。どのような場合に起こると判断するのかが安全率とか許容応力度によって定義されています。しかしこの検討では矢板が破壊しなければ円弧すべりは発生しないということが前提条件となっているのです。
ところが実際の現場はそうもいきません。施工に伴う変位は必ず発生します。上記の手法では変位はほとんど議論されていないのですが、現場で発生するのは変位なのです。
現場の変位を予測したい!そうなると上記の方法では無理で、FEMのような有限要素法解析が必要となります。
上記と同じ条件でFEM解析したらどうなるのか検証します。まずは矢板なしで検討してみました。 |