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『クイズ 土はなぜ崩れるのかU −実例で学ぶ災害や事故の防ぎ方−』
 

  • A4変型:208ページ
  • ISBN:978-4-8222-7498-6
  • 定価:3,024円(税込)
  • 発行元:日経BP社
  • 発行日:2014/12/01

いさぼう編集長も執筆。いさぼうネタも!

 土はなぜ崩れるのでしょう?
地震、豪雨、人為的な地形変革、様々な誘因を受けるたび、土は崩れ 安定化しようとします。 土砂災害を知るには、過去の起こった多くの土砂崩壊を分析し、その メカニズムを把握する必要があります。
 しかしながら技術者個人ではあらゆる現象は体験できません。そこで 有効なのが「クイズ 土はなぜ崩れるのかU −実例で学ぶ災害や事故の 防ぎ方−」です。
 本書では、クイズ形式で地すべりや斜面崩壊などの原因と対策を分かり やすく解説、土が崩れる原理や仕組みを基礎から学べる構成にしています。 また、広島市や伊豆大島で発生した土石流をはじめ、豪雨や地震による 大規模土砂災害のメカニズムを分析。併せて、施工や設計のミスで 起こったトラブル事例を検証し、再発防止策を提示します。
 本書では、いさぼうネット編集長も執筆しています。
さわりを紹介すると・・

●切り土法面の補強鉄筋が効かなかったのはなぜ?
 主要地方道の局部改良工事で、山麓斜面を切土し道路の線形改良を行った。 これにより高さ4〜5mの小規模な切土法面が出現した。切土面には軟質な 崩積土が出現したため用心のため崩壊防止対策として、補強鉄筋工+吹付 枠工を施工した。 この際十分大きめなすべりを考えて計画したつもりであったが、施工1ヶ月 後、法面が徐々に前面に傾動し始めた。明らかに補強鉄筋工が利いていない のである。安全サイトで計画したにもかかわらず補強鉄筋工が想定通り 利かなかったのはなぜだろうか?

●軟弱地盤上の盛り土で矢板が効かなかったのはなぜ?
 
道路が計画されたのは、地下にN値0〜1の軟弱層が数十m分布する軟弱 地盤上であった。この軟弱地盤の上に、周辺構造物の高さの兼ね合いから、 高さ5mの盛土の設置が必要となった。当然盛土体の沈下や円弧すべりの 発生が予測されたため、安定解析を実施した後、対策工として抑止矢板工を 計画・施工してから盛土の施工を行った。ところが実際盛土の施工にはいる と、十分に安全だったはずの矢板は傾動し、円弧すべりが発生した。 解析では十分に安全であった矢板工が効かなかったのはなぜだろうか?

●軟弱地盤上の盛り土で矢板が効かなかったのはなぜ?
 ボーリング調査の結果、粘性土が分布する・・・そんな事前の地質調査結果 を受け、解析、設計がおこなわれた。そして施工。実際に掘削してみて出現 したのは砂質系の地盤。粘性土と砂質土では本質的な土の性質、透水性、 積算など全て異なる。「ちゃんと調査したのか!」調査会社は信用を一気に 失ってしまった。 きちんと調査したはずなのに、調査結果を見誤ってしまったのはなぜだろうか?

●地震時の開口亀裂はさらに拡大するか?
 近年多発している地震災害。地震の後、斜面の上部に開口亀裂が見つかること がよくある。能登半島地震の直後、民家の上方斜面に60cm前後開口している 亀裂が見つかった。亀裂の延長は70m以上にも及んだ。この亀裂は危険なのか? 地震で生じた亀裂にはどんな特徴があるのだろうか?

土構造物を設計、調査、管理する土木技術者にとって必読の書です。 是非購入されてバイブルの1つに加えていただきたいと思います。


『クイズ 土はなぜ崩れるのかU −実例で学ぶ災害や事故の防ぎ方−』 目次

Chapter 1. クイズで学ぶ トラブルの原因と対策

【斜面・法面】
 ● 切り土法面が施工から半年後に崩壊したのはなぜ?
 ● 岩盤斜面が切り取った30年後に崩壊したのはなぜ?
 ● 吹き付け法枠の施工直後に変状が生じたのはなぜ?
 ● 山岳道路際の斜面が雨もないのに崩壊したのはなぜ?
 ● 落石を予測できなかったのはなぜ?
 ● 切り土工事中の法面が局所的に崩壊したのはなぜ?
 ● 切り土施工中に地山が急に崩壊したのはなぜ?
 ● 切り土法面の補強鉄筋が効かなかったのはなぜ?・・・(※いさぼう編集長執筆)
 ● 切り土法面の最下段の掘削後に亀裂が生じたのはなぜ?
【盛り土・擁壁】
 ● 山岳道路の盛り土で圧縮沈下が生じたのはなぜ?
 ● 道路盛り土が施工後20年以上たって崩壊したのはなぜ?
 ● 河川の護岸法面で床掘り直後に崩壊したのはなぜ?
 ● 道路の石積み擁壁がわずかな降雨で滑落したのはなぜ?
 ● 鉄筋コンクリート造の扶壁式擁壁でひび割れが多発したのはなぜ?
 ● 道路盛り土の排水処理が効かなかったのはなぜ?
【アンカー・矢板】
 ● 道路トンネルの覆工が崩落したのはなぜ?
 ● 鋼矢板の土留め壁の掘削底面が破壊したのはなぜ?
 ● 地すべり抑止アンカーが破断したのはなぜ?
 ● 軟弱地盤上の盛り土で矢板が効かなかったのはなぜ?・(※いさぼう編集長執筆)
 ● 最下段のグラウンドアンカーが抜けたのはなぜ?
【地盤・岩盤】
 ● 河川堤防で掘削したら背後に亀裂が生じたのはなぜ?
 ● 橋の基礎工事で支持層が現れなかったのはなぜ?
 ● 軟弱地盤上の橋脚に水平変位が生じたのはなぜ?
 ● 逆T式橋台の橋の伸縮装置に段差が生じたのはなぜ?
 ● 軟弱地盤上の盛り土で矢板が効かなかったのはなぜ?・(※いさぼう編集長執筆)
【豪雨・地震被害】
 ● 集中豪雨で越流堤の裏法面が崩れたのはなぜ?
 ● 台風で裏法面が再び崩壊したのはなぜ?
 ● 地震で宅地が変状したのはなぜ?
 ● 豪雨で土砂が新しい建物を襲ったのはなぜ?
 ● 地震時の開口亀裂はさらに拡大するか?・・・(※いさぼう編集長執筆)

Chapter 2. 災害事例に学ぶ 斜面と法面の防災対策

【豪雨】
 ●[広島市]被害拡大した岩はどこから?
 ●[伊豆大島]土砂法の網に掛からぬ区域で災害
 ●[福岡県矢部川]健全な堤体の下に潜む「水の道」
 ●[鹿児島県南大隅町]下層地盤もろとも崩れる
 ●[山口県防府市]花崗岩質のもろさが判明
【地震】
 ●[東日本大震災]谷埋め盛り土でまたも被害多発
 ●[駿河湾沖地震]「盛り土は徐々に固まる」の誤解
 ●[岩手・宮城内陸地震]もろい火山堆積物が崩落
 ●[能登半島地震]急がれる谷埋め盛り土の耐震化
【ほかにもこんな災害が】
 ●新潟県上越市の地すべり
 ●熊本県阿蘇市の斜面崩壊
 ●神奈川県横須賀市の京急線脱線事故
 ●紀伊半島の深層崩壊
 ●奄美大島の岩盤崩壊
 ●広島県庄原市の土石流
 ●新潟県長岡市の円弧すべり

Chapter 3. 事故やミスに学ぶ 施工トラブル回避術

【地盤】
 ●近畿自動車道の橋梁工事で橋台に変状
 ●河川拡幅工事で隣接道路に地盤沈下発生
 ●大阪市の開削トンネル工事で土留め崩壊
【斜面】
 ●佐賀県の松浦川で堤防背後の斜面が法崩れ
 ●県道の拡幅工事で掘削中の斜面が崩落

Chapter 4. 技術と工法で学ぶ 防災対策のトレンド

 ●土砂災害対策
 ●水害対策
 ●地震対策

 
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