推薦: 岩松 暉
(鹿児島大学名誉教授/静岡大学客員教授/元日本学術会議会員/専門:応用地質学)
「想定外とは言えません 巨大リスクです」
桜島大噴火が近づいているという。歴史時代の大噴火では、軽石・火山灰は大隅半島側に降り積もった。しかし、風向きによっては、鹿児島市を含む薩摩半島にも厚さ30〜100cmを超える多量の軽石・火山灰が降り積もることがあり得る。実際、13,000年前に桜島から噴いた薩摩降下軽石は、名称通り薩摩半島を中心に厚く積もっている。しかし、このリスク対策は現在ほとんど取られていない。本著は、大噴火時とその後に鹿児島湾周辺の都市に起きる危機と対策を解かりやすく示したものである。桜島周辺地域の行政・産業・医療・農林水産業や各家庭、および全国の活火山周辺に住む方々に読んで頂きたい著作である。 |