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平成28年10月13日 |
2016年度グッドデザイン賞は、国内外から応募された4,085件のデザインを対象に審査を実施した結果、全1,229件の受賞が決定しました。
グッドデザイン賞とは、約60年前から「よいデザイン」を通じ、私たちのくらしを、産業を、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。
∇グッドデザイン賞とは
(GOOD DESIGN AWARDホームページ)
https://www.g-mark.org/about/
今回は、いさぼうネットの関連分野の製品の受賞もございましたので、ご紹介いたします。
▽法面補強工法
『グリーンパネル』- (株)ダイクレ(広島県)
http://www.g-mark.org/award/describe/44381?token=ixZLv91OnR
(GOOD DESIGN AWARDホームページ)
グリーンパネルは、近年多発している土砂崩れなど、危険斜面の災害を防除する『法面補強工事』に使用されるFRP製の受圧板です。
製品の材料である「FRP」は、非常に軽量で強靭かつ腐食しない特性があり、一般の斜面補強工事のほか、災害復旧や耐震補強工事等で、施工効率の向上と
工期短縮に効果を発揮します。
また製品に使用する樹脂には、全面的に植物由来のバイオマス樹脂を採用し、FRPの優れた特性を生かしつつ、斜面の補強効果と格子デザインによる法面全体の緑化促進による環境への配慮を両立させた点が、本製品の大きな特長です。
< 審査委員の評価
>
地形の起伏が激しい我が国において,法面のつくり方が,景観を大きく支配する。早期の法面緑化を促進するこの製品は,日本の景観を下支えする大きな働きをするであろう。
▽河川情報システム
『石川県河川総合情報システム』- 石川県土木部河川課
https://www.g-mark.org/award/describe/44492?token=svxwrpb1mf
(GOOD DESIGN AWARDホームページ)
県内の河川水位や雨量、気象情報を収集し、住民や水防活動に従事する者、
河川管理者等に対してPCとスマートフォン向けに、これらの情報をリアルタ
イムに提供するシステムです。
台風やゲリラ豪雨による大雨の際には、数値による情報の他、大雨注意報や
洪水警報、河川のカメラ画像などの様々な情報と組み合わせることで、災害発
生の危険性をより具体的に把握することができます。
このため、住民の自主的な避難への喚起であったり、県内各市町からの避難
勧告の発令等に活用されています。
2015年6月にWebシステムとして公開して以来、住民や水防従事者等への防災
に対する有用な情報提供を支援するシステムとして稼動してきました。
< 審査委員の評価
>
気候変動による水害リスクが現実的になった今、正確なセンシングデータに
基づく災害予測や避難情報を、使いやすい形式でリアルタイムに管理・提供
していく必要性が高まっている。本システムは管理者の事務所では大型ディス
プレイで情報を集約、ユーザーにはスマートフォンで絞り込んだ情報を提供
するなど使用状況に応じて最適化されている点が優れている。
水害は県単位ではなく流域単位で起きるため、今後、行政区域を越えてこの
ようなシステムが広がっていくことを期待したい。
今年の全受賞デザインを紹介する受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2016」は、
10月28日(金)〜11月3日(木)に東京ミッドタウンで開催される予定です。
▽GOOD DESIGN AWARDホームページ
http://.g-mark.org/
