なぜ検定や補正が必要なのでしょうか?
例えば不良データの発生要因として以下の事項が考えられます。
@ 設置の問題
・ガイド管の組立方法、設置方法の違い(設置担当の個人差)
・地盤とガイド管の密着具合(充填方法の違い)
A 観測の課題
・人為的誤差(測定方法、機器取扱い方法など観測担当の個人差)
B 計測器の特性
・キャリブレーションができない(現場での較正が困難)
・温度の影響(計器の電気的特性)
・過度の衝撃に弱い(機器に機械的特性) |
孔内傾斜計の観測では、現場の技術者が、観測孔の設置および観測を適正にできたとしても、測定器の特性として、観測時にキャリブレーションができないことなどから固有誤差をなくすことは困難な状況にあるわけです。そのため測定値が適正な値を示しているか、検定し、適正な値でない場合は、補正および再測定を行うことになります。
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