KS検定とは、コルモゴロフ-スミルノフ検定(英:Kolmogorov-Smirnov
test)のことで、統計学における仮説検定の一種であり、有限個の標本に基づいて、2つの母集団の確率分布が異なるものであるかどうか、あるいは母集団の確率分布が帰無仮説で提示された分布と異なっているかどうかを調べるために用いられます。
「地下水排除工効果判定マニュアル(案)」では地盤変異しきい実行雨量が有意か否かについて、全変異件数n、有意水準αに対するKolmogorov-Smirnovの1試料検定を行うこととされています。
例として、表 3.9の場合を示す。
n=47>35ゆえ、有意水準α=0.05に対し
1.36√n=0.198
dの最大値D=0.461(実効雨量=39mmにおいて)
0.461>0.198 → OK(=「観測期間中の実効雨量頻度分布と変位ありの実効雨量頻度分布が同じ」という帰無仮設を有意水準 0.05 で棄却する)
D を与える実効雨量は 39 mmである。
なお、Dが複数生じた場合には、その最小値を抽出する。また、nが 35未満で表記に無いものについては、35以上の式を用いて算出する。
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