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『いさぼう技術ニュース』 http://isabou.net/ 平成17年08月04日号
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8月に入りました。今週末は技術士二次試験です。ここまでくると詰め込みで
最後の追い込みをするか、あるいは体調の調整にはいるか2つに1つだと思います。
試験当日の体調は意外と当落に大きな影響を与えるといわれていますので、徹夜
で試験に・・・なんてことは避けた方がいいようです。
さて今回の情報は7月8日に土木学会から発刊された、「吹付けコンクリート指針(案)」
−コンクリートライブラリーについての情報です。
これまで吹付けコンクリート指針に関する指針は、同コンクリートライブラリーの
「コンクリート標準示方書−山岳トンネル用」のみで規定されていましたが、
吹付の実績の増加や利用の多用活用踏まえ、吹付コンクリートそのものの指針が
作られたようです。
本指針は、吹付工法の用途に応じて以下の3編からなります。
○トンネル編
○法面編
○補修・補強編
3編とも仕様を規定するのではなく、性能照査型の指針となっています。
性能照査型とは一定の性能を満たせば施工の手段などを自由に決められる手法
であります。
各編の概要は以下のようになっています。
■トンネル編のポイント
トンネル編のポイントは吹付コンクリートに要求される性能が、
覆工コンクリートの有無で異なることです。覆工コンクリートがある場合は、
設計基準強度や初期強度など力学的性能のみを要求性能としています。
これに対して覆工コンクリートがない場合は、力学的性能に加えて、
ひび割れ抵抗性やはく落抵抗性、美観・景観、耐久性をも要求性能に挙げています。
■法面編のポイント
いさぼう関連の技術者にとって最も気になるのが「法面編」です。
本編における吹付コンクリート構造物の要求性能は、
@安全性能、
A第三者影響度に関する性能、
B美観・景観、
C耐久!性能の4項目となっています。
この中でA第三者影響度に関する性能というのは、法面の吹付コンクリートの
はく落によって通行者が被害を受けないという意味合いのようです。
そして「コンクリート吹付工」と「吹付枠工」で評価指標を変えているのも特徴です。
吹付枠工は結構いろいろな要求があるようです。詳しくは下記ページを
参照してください。
■補修・補強編のポイント
補修・補強編の特徴は、建設時の性能に対してどの程度まで性能を
回復させるかの水準を定めることのようです。この水準の設定は他編には
ありません。
補修・補強編では、まず補修・補強の対象構造物の要求性能とその水準、
吹付コンクリートの要求性能をそれぞれ設定します。次に、吹付コンクリートを
選定して、そのコンクリートの性能を照査します。照査の結果、要求性能を
満足しない場合には、他工法の併用などの対策を講じます。
今回いさぼうでは各編の特徴を簡単にまとめました。特に「法面編」は、
特定法面保護協会の「のり枠工の設計・施工指針」の改訂に関係すると
思われますので是非目を通しておくことをお勧めします。
▽土木学会から吹き付けコンクリート指針が新登場
http://isabou.net/Convenience/aviso/news_20050708.asp
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