地震で被害を受けた建物の安全性の判断／いさぼうメールバックナンバー（2005年）

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　『いさぼう技術ニュース』　　　 http://isabou.net/　　平成17年09月29日号

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　めっきりと秋らしくなってきました。最も過ごしやすく、現場も順調に
こなせる時期です。技術者の皆様は正にフル回転といったところではないでしょうか。
しかしこんないい季節も長くは続きません。すぐに冬が来ます。地震の被災地新潟では
２度目の冬を迎えようとしています。

　そんな中で今回のいさぼう技術ニュースでは、地震で被害を受けた建物の
安全性の判断についての情報です。

　地震に関連して、地震で被害を受けた建物が安全かどうかを判断しなければ
ならないのはいうまでもないことです。しかし誰がどんな基準で行うのか
御存知ですか？防災技術者たる者知っておいて損のない情報です。

　地震で被害を受けた建物が安全かどうかを判断するためには
「被災建築物応急危険度判定(以下、応急危険度判定)」を行います。
ではこの目的は何なのでしょう。修繕するのにどれだけかかるかとか、
被害額がどのくらいかということではないのです。

　応急危険度判定の目的は、地震により被災した建物が余震により倒壊する
危険性、窓ガラスや看板など建物の一部が落下、あるいは転倒する危険性などを
できるだけ速やかに判定することです。これは恒久的な復旧を行うまでの間に
被災建築物を使用するに当たっての危険性についての情報提供を行うことにより、
人命に係る二次的な災害を防止する目的なのです。

　そしてこの応急危険度判定を行う「応急危険度判定士」は、建築技術者を対象に
都道府県知事が実施する講習会などを受講し、認定登録されたボランティアです。

　判定のための調査は、主に建築物の外観の目視により行われるようです。
そしてその結果で被災度ランクA、B、Cを判定し、各ランクに該当する数によって
最終的に「危険」、「要注意」、「調査済」の3段階に判定します。
一種のトリアージですね。

　平成16年3月末現在、応急危険度判定士として全国で96189名が登録されています。
皆さんの近くにもおられるかもしれませんね。

　今回いさぼうでは「地震で被害を受けた建物の安全性の判断」のページを準備
しましたので、もう少し詳細を知りたい方はアクセスしてください。

▽いさぼう便利ツール　「地震で被害を受けた建物の安全性の判断」
http://isabou.net/Convenience/Tool/taishin/index.asp

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どの情報が確認でき、主要発行所にもリンクしています。

▽ 『専門雑誌検索』
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・「道路」 9月号　（特集：交通安全の現場から）
・「日経コンストラクション」 No.384　（特集：政治介入を断つ方法）

▽ 『知取気亭主人の四方山話』　　第118話「生態系を守れ！」
http://isabou.net/refresh/yomoyama.asp
....残念ながら一部の専門家を除き、我々人間は「生態系が崩れることが人間に
とってどれだけ多くの危険を孕んでいるか」などということに注意を払うことなく
これまで過ごしてきた。今でも多くの人は、「小さな虫や魚がいなくなったとしても
人間には大した影響はない」と考えて...
　

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