火山の危険度／いさぼうメールバックナンバー（2005年）

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　『いさぼう技術ニュース』　　　 http://isabou.net/　　平成17年10月06日号

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　今年の台風14号では広島県、岡山県を中心に高潮による浸水被害が生じました。
また、米国におけるハリケーン・カトリーナの来襲により甚大な被害が生じました。
加えて今後も台風が多く来襲する時期を迎えることから、国土交通省は高潮災害を
防止するために、地方出先機関及び都道府県に対して以下のように通知されています。

・海岸保全施設及び河川管理施設について、高潮による被害の発生のおそれのある
　危険箇所の巡視・点検等所管施設の管理を一層強化すること
・水門・陸こう等の開閉機能と操作体制を再度点検し、必要な措置を講じること

　国土交通省の来年度の予算配分をみても、「高潮対策」がキーワードとなっています。
技術者としてある程度の知識・情報は身につけておくべきでしょう。
いさぼうネットも「高潮対策」について現在資料収集中ですので、まとまり次第
公開したいと思います。

　さて今回のいさぼう技術ニュースでは「火山の危険度」についての情報を
お知らせします。
良く知られていることとして、活断層には危険度が存在しますが、火山については
どうなのでしょう。知っている方は少ないのではないでしょうか。

　先ずは活火山の定義。私たちが一般的に「火山」と呼んでいるもののうち、
概ね過去１万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動がある火山を「活火山」といいます。
そのため、危険度としては同じ火山でも活火山の方が危険度は高いと考えられます。

　このように活火山は危険、それは明瞭です。ところが、さらにその活火山の
ランク分けとなると一筋縄ではいかないのです。なぜなら、現在、わが国には
108の活火山がありますが、この中には活発な噴火活動や火山性地震を
繰り返しているものから数百年何もなかったのに突然噴火するものまで、
実に多種多様な状態の火山が混在しているのです。そのため、ある程度の
危険度ランクの設定は可能ですが、定量的に火山の危険度をランク分けすることは
難しいと思われます。

　ただし、観測対象などによる区分・分類が設けられている例はあります。
いさぼうネットではそんな事例も紹介した「火山の危険度」というページを
今回公開しました。
この期に読んでみて顧客との技術話題のひとつとされたらいかがでしょうか。

▽いさぼう便利ツール　「火山の危険度」
http://isabou.net/Convenience/Tool/taishin/index2.asp

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☆ いさぼう今週の更新ページ ☆
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「技術ニュース」では、一週間分の技術関連の更新ページをお知らせします。
まだご覧になっていない方は、ぜひご利用ください。

▽『資格ゲッター』－「グラウンドアンカー施工士検定試験」　（一部有料会員限定）
http://isabou.net/education/anchor_sekou/menu.asp
「まとめて勉強」－「設計」カテゴリに、文字入れ問題を掲載しました。

▽ 『現場技術相談（会議室）』
http://isabou.net/KnowHow/construction_bbs/construction_bbs.asp
最近の話題
・「砂の重量（１ｍ3当り）？」　（by　ホッパーさん）
　　吹付工の配合計算で１ｍ3当りの重量は１．２４トンとして計算されていますが、...
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・「土砂新法(急傾斜)について」　（by　完ちゃんさん）
　　砂防基礎調査で急傾斜地の区域調書作成業務をやっております。発注者から...

▽ 『専門雑誌検索』
http://isabou.net/TheFront/magazine-search/Magazine/index.asp
・「土木技術資料」 10月号　（特集：ITSセカンドステージへ）
・「土木学会誌」 10月号　（特集：地球持続戦略を支える土木技術）
・「地質と調査」 '05 第3号　（小特集：予知・予測技術最前線）
・「新砂防」砂防学会誌第58巻第3号　（特集：「降雨の流出過程と土砂生産」-5深層崩壊）
・「河川」 9月号　（特集：重点施策及び概算要求）

▽ 『知取気亭主人の四方山話』　　第119話「生態系を守れ－２」
http://isabou.net/refresh/yomoyama.asp
....同機構のホームページに載っている発表タイトルは、「二酸化炭素濃度上昇がもたらす
海洋酸性化による海洋の生物に迫る危険」とある。センセーショナルなタイトルだ。それに
よれば、今後効果的な地球温暖化対策をせず大気中のCO2濃度が年1％ずつ増えると
仮定すると、海洋の酸性化が進み、およそ50年後（私が100歳を過ぎた頃だ）には...

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