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 『いさぼう技術ニュース』 http://isabou.net/ 平成20年03月13日号

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山陰中央新報(H20.03.11)によれば、石見銀山遺跡を核に「ジオパーク」計画が進ん
でいるとのことです。
今年になって、この石見銀山遺跡をはじめ、糸魚川、南アルプス、箱根、島原半島と
相次いでジオパーク計画が発表されています。

そもそもジオパークとは、これまで聞き慣れない名称ですが、どういうものなので
しょうか。
ジオパークとは科学的に見て特別に重要で貴重な、あるいは美しい地質遺産を複数
含む一種の自然公園ということです。
ジオパークでは、その地質遺産を保全し、地球科学の普及に利用し、さらに地質遺
産を観光の対象とするジオツーリズムを通じて地域社会の活性化を目指しています。
(日本地質学会のホームページでは、ジオパークのコーナーが開設されています。)

ではなぜジオパークを目指すのでしょうか。ねらいの中心は、環境保全、教育、交流
の推進に加えて、地域経済の活性化が主なところでしょうか。
それともうひとつ、「世界自然遺産はすでに多数の申請があり、順番が回ってこない。
ジオパーク登録を目指すべきだ」。という考えも多いようなのです。

現在、日本国内での認定事例はないものの、世界で約50カ所が認定を受けているジオ
パーク。ユネスコ側では10年間で250カ所程度の認証を目指す方針で、比較的ハード
ルが低いのです。

一方で最大の問題は国の担当部署が設けられていないことのようです。
ジオパークが世界遺産のように各国政府を拘束する条約ではないため、政府は現段階
では消極的な姿勢なのです。ジオパーク制度そのものの国内導入の可否が分からず、
国民の関心も盛り上がりに欠けているのです。

ここで頑張っているのが民間です。日本地質学会やNPO地質情報整備活用機構など
は、2008年の「国際惑星地球年」に合わせた国内導入を目指し、活発な運動を見せてい
ます。「日本ジオパーク推進委員会」を立ち上げ、「日本地質百選」の選定を進めるほか、
ジオパークフォーラムを開催。積極的なPR活動を展開し、導入に向け躍起になっていま
す。

ではこのジオパーク、我々地質屋との関わりはどうなのでしょうか。
ジオパークとは地質・地形学的に価値があると認められた地域を認定するユネスコ地球
科学部門のプログラムで、"自然と人間のかかわり"をテーマとした地質、岩石、地形の
公園と定義しています。
とすれば、正に地質屋の本質的な仕事といえます。先ずは基本計画で熱意を示す
ことが始まりとなります。地質屋の持つ夢を描く能力を、存分に発揮できる領域です。

また認定にはクリアしなければならない課題も多いといいます。ユネスコ側は
▽行動計画を持ち、継続的な活動が可能か
▽実践例を積み重ねているか
を重視するとしています。

地質的名所を抱えた地域の地質屋さん、地域の地質屋ネットワーク(地質業協会でもい
いでしょう)を作り、ビジョンを作成し、活発に活動できることを示した上で、各自治体に
ジオパークを提案してみてはいかがでしょうか。

▽いさぼうネット 便利ツール 「ジオパーク」
http://isabou.net/index.asp?jump=/Convenience/Tool/index.asp

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☆ いさぼう今週の更新ページ ☆
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ここでは、今週の更新ページ(工法関連以外)をお知らせします。

■【ためになる現場話】 − 第22話 「岩盤緑化植物が鹿とウサギに食われる」
http://isabou.net/index.asp?jump=/KnowHow/genba/index.asp
 ご存知のように、植物体を支える土壌は一般に、厚いほど植物体の成長に好影響を与え、
同じ種類の植物であれば、土壌が厚いほど植物体は高くなる。特に木本類は深い根を張る
ものであるのでその傾向が大きい。
ところが岩盤緑化吹き付け工においては、基盤材のボリュームが大きくなればなる程その
材料費と吹き付け手間の増大により、工事費が高くなる。ボリュームが二倍になれば工事費
はほぼ二倍になる。そこで、同じボリュームで出来るだけ厚い基盤土壌を作れないか ...

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 ☆ 発売元からの正誤表公表のお知らせ ☆
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『いさぼう技術ニュース 平成17年2月16日号』で紹介した「三重の地質と斜面リスクマネジメント」
の正誤表が発売元より公表されています。まだ見ていない方はぜひご一読をお勧めします。
詳細は、下記ホームページから「図書の出版」へお進みの上ご確認ください。

▽財団法人三重県建設技術センター
http://www.mie-kengi.or.jp/

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