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 『いさぼう技術ニュース』 http://isabou.net/ 平成22年2月25日号

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        ★ 第四紀の定義が変わりました! ★
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第四紀・・・地質屋であれば当然知っていますよね。高校の地学でも習う地
質年代の名称です。この第四紀の定義が変わったのです。

「第四紀」は「人類の時代」ともいわれ、地質学上の時代区分のうち最も新
しい時代です。この時代の始まりが77万年さかのぼり、258万年前に変
更されることになったのです。

「はぁ・・そうなんですか〜」と興味のない人もいますが、地質を気にする
者にとっては結構大事件なのです。地学の教科書や地質図の修正が迫られる
のはもとより、「第四紀」の用語は活断層の定義や火山の分類などにもかか
わっていて様々なところで修正が必要となってくるのです。

ではなぜ変わったのでしょう。地質学を学んだ人なら自明ですが、地質学の
時代を決める“物差し”は主に生物と考えられてきました。いわゆる示準化
石の存在です。
例えば生物が多様化した約5億4000万年前以降は「古生代」「中生代」
「新生代」の3つに大きく分けられています。ここには示準化石が大きな役
割を果たし、古生代は三葉虫、中生代は恐竜やアンモナイト、新生代は人類
を含む哺乳類が栄えた時代とされているのです。

「新生代第四紀」。では「代」と「紀」は何が違うのでしょうか。気候変動
や地磁気の変化などで「代」をさらに細分化したものが「紀」なのです。
第四紀は地球全体が寒冷化し、氷河が発達する氷期と暖かい間氷期を繰り返
すようになったことが特徴で、これまでは181万年前に始まったとされて
きました。

しかし近年、酸素の同位体を使った気候変動の研究が進展し、寒冷化はより
前から始まっていることが分かり論争になったのです。
10年以上、議論が続いていましたが、結論を出したのが国際地質科学連合。
2009年6月に定義変更を決めたのです。

なぜこんなにも長引いたのか。いろいろな意見があったことも事実なのです
が、実は日本では第四紀の地質は広く分布していますが、地質学の進歩を担
ってきた欧米にはもともと第四紀の地層が少なく、地質学的にあまり重要視
されていなかったようなのです。

日本地質学会などはシンポジウムを開いて対応を協議し、国際的な定義の受
け入れ方針を確認しました。今後、日本学術会議で正式に決め、国内での普
及を図るわけですが、同会議が学術用語の定義をまとめるのは、惑星から降
格した冥王星の分類の訳語を2007年に「準惑星」とした時以来となりま
す。

これに伴い地質図を発行している産業技術総合研究所地質調査総合センター
は、新たに発行する地質図については4月以降に新しい基準を反映させると
し、データベースは順次見直していくとしています。ただ、すべてのデータ
の修正を終えるまでには数年かかる見通しのようです。

実務で我々技術者の関わっているのは、ダム、トンネルなどは別としてもそ
の他は多くの現場で第四紀の地質と向かい合います。
その中で今回の変更が最も影響してくるのは、基準や指針の中に記載されて
いる「第四紀」、「活断層」に関わる様々な定義です。

例えばダム提体や原発などの重要構造物の選定にかかわる基準や耐震設計指
針などには、活断層や第四紀という言葉が出てきます。
活断層の場合はその定義にもよりますが、今回の変更を機に、地質時代と土
木の基準が見直しされてくる可能性はあり、その根本的な知識として知って
おく必要性があるでしょう。

詳しくは下記ページで

▽いさぼう便利ツール「第四紀の定義が変わりました!」
http://isabou.net/Convenience/Tool/index.asp

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 ☆ いさぼう今週の更新ページ ☆
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■新コラム:【数値解析ってなんだろう -性能照査型の設計を見据えて-】公開
http://isabou.net/KnowHow/kaiseki/index.asp
このコラムは,数値解析手法の一種であり,わりと古くから多くの分野で
用いられている有限要素法を題材にして,それにまつわる材料に関する話や,
数値解析の話を,いさぼう研究員がいろんな例をあげながら話をさせていた
だくコーナーです.

■【知取気亭主人の四方山話】−第347話 「筋肉痛」
http://isabou.net/refresh/yomoyama.asp
20日の土曜日、いつもよりチョッと遅めに目が覚めた。夜中に近くの川の水
温を調べに行ったこともあって、それから楽しんだ大分遅めの"晩酌"――晩
ではないから"深夜酌"と言うべきか――が利いていたらしい。しかし、量を
"ホドホド"にしたこともあり、目覚めは意外と爽やかだ ...
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