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『いさぼう技術ニュース』 平成24年4月19日号

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★CALSからCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)へ★
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 CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)が今後のキー
ワードになりそうです。国土交通省ではCALS/ECの発展形としても位置づけし、
今後CIMを進めていくようです。

 もともと、CALS/EC(建設CALS)は、建築でのBIM(ビルディング・インフォ
メーション・モデリング)と同様に、建設情報の電子化によって業務のワーク
フローを改革し、生産性向上を目指して始まりました。そしてCALS/ECアクシ
ョンプログラムに従って電子入札の実施や、CAD図面、工事写真などの電子納
品、情報化施工の実施などが行われてきました。

 そしてここ最近では、CALS/ECも一通り地方自治体にも広がったものの、導入
メリットを示せないまま、地方自治体別の一人歩きが目立ちつつありました。

 一方建築分野ではここ数年、BIMに対する理解や導入が急速に進んでいます。
建築におけるBIMとは、そのライフサイクルにおいて建物データを生成および
管理するための行程そのもので、具体的には、3次元のリアルタイムでダイナ
ミックなビルディングモデリングソフトウェアを使用して建物設計および建設
の生産性を向上させます。ソフトウェアの中でBIMを作成し、そこには建物形
状、空間関係、地理情報、建物部材の数量や特性を含めるのです。

 土木の分野でも、道路や電力、ガス、水道、下水道、そして通信など、都市
を構成するインフラストラクチャも3次元でモデル化し、様々な業務に活用し
ようという思想が生まれてきたのです。

 そのような中で、4月13日に日本建設情報総合センター(JACIC)の「CALSの
15年を振り返り、新たなステージへ」と題したセミナーがあり、国土交通省の
技監が「建設産業の生産性を高めるためには、いわゆるCIMの活用が不可欠」
と熱く語りました。

 コンピューター上に作成した3次元モデルの建物に部材の数量やコストなどの
属性情報を盛り込んだBIMを、土木分野でも積極的に活用する必要性を強調し
たのです。

 実は、官庁営繕施設の整備では、既にBIMの試行導入を進めており、図面間の
整合性確保や手戻りのリスク軽減などで、一定の効果が確認されているといい
ます。
 土木分野でもモデル工事の試行を通じて、属性情報の統一化などに取り組み
たいとのことです。

 このセミナーで配布された資料は、JACICのウェブサイトでダウンロードでき
るようになっています。

▽平成24年度 第1回 JACICセミナー開催のご案内
(JACICウェブサイトに直リンク)
http://www.jacic.or.jp/movie/jseminar/20120413/kaisai_annai.html

 CIM、時代のキーワードを理解しておくとともに、3次元のデータ整備という
面に慣れておくことが必要です。

▽いさぼう便利ツール
「CALSからCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)へ」
http://isabou.net/Convenience/Tool/index.asp


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■【知取気亭主人の四方山話】−第458話「宝の持ち腐れ」
http://isabou.net/refresh/yomoyama.asp
 世界には戒めや教訓を短い言葉で言い表した優れた故事や諺があり、会話や
文章の中で使うと、言いたいことを長々と説明するよりも、余程相手に伝わる
場合が多い。これも、故事や諺が、失敗や苦労を重ねてきた先人の経験からく
る言葉だからだ。勿論、皆さんご存知のように、日本にも沢山の諺がある...
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