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『いさぼう技術ニュース』 平成25年5月23日号
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★ 吹付枠工断面決定のための意外な情報 ★
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吹付枠工は現在、切土のり面において、最も重宝されているのり面工といって
もいいと思います。
この枠断面には、いくつかのサイズがありますが、設計の際にはどのように
断面を決めているでしょうか。
アンカー工や補強鉄筋工と併用する場合は、目的は地山の安定化の要素が
強く、安定計算⇒アンカー工、補強鉄筋工計算⇒反力版(吹付枠工)計算の
流れで決めると思います。
一方、アンカー工や補強鉄筋工を打設しない場合はどうでしょうか。
「のり枠工の設計施工指針(全国特定法面保護協会)」では、のり中間からの
円弧形崩壊やのり肩からのクサビ形崩壊で構造計算を行い、必要断面を決定
しています。
設計図と計算書、後に残す書類としてはこれで良いのですが、実際の現場
では、先ず現地を確認し、エンジニアリングジャッジメントでどの程度の
断面サイズの枠が必要か見極め、事後に安定計算・構造計算で、そのイメージ
で安定度が確保できるかを確認します。
この一連の判断の中で技術者は、断面強度は下記のように150断面が弱く、
600断面が強いと思っていますし、経済的には150断面が安く、600断面が高い
と思っています。
確かに枠断面的に考えれば上記は正しいのですが、枠にはスパンという
”便利”なものがあります。スパンを考慮した場合、上記のうち、特に経済性
についてはどうなのかを、今回いさぼうで掘り下げてみました。
吹付枠工の積算は、市場単価になっています(単位”m”単価)。
このため簡単に工事費が算出できます。今回、いさぼうでは、よくありそう
な各断面、各スパンで単位”面積”当たりの工事費を求めてみました。
標準枠断面(mm) 標準枠スパン(mm) 工事費(千円/m2)
150×150 1150×1150 11.1
200×200 1200×1200 13.0
200×200 1500×1200 11.9
200×200 1500×1500 10.8
300×300 1500×1500 15.5
300×300 2000×2000 14.2
400×400 2000×2000 18.6
400×400 2500×2500 17.3
500×500 2000×2000 24.0
500×500 2500×2500 20.0
500×500 3000×3000 17.2
600×600 2000×2000 31.3
600×600 2500×2500 26.1
600×600 3000×3000 22.5
600×600 4000×4000 17.6
イメージと異なる意外な結果もあります。
150×150×1150×1150よりは、200×200×1500×1500の方が安価です。
400×400×2500×2500と500×500×3000×3000、さらには600×600×4000×
4000はほぼ等価です。
これを見ると、これまでは植生基礎工の場合は150×150×1150×1150が無条
件で採用されていましたが、200×200×1500×1500を採用した方が安定した
法面になることもありそうです。
「新版フリーフレーム工法(フリーフレーム協会編)」では、断面150×150、
200×200の使い分けについて書かれていますが、要はより抑止効果を求める
場合は200×200以上を使用することが望ましいとしています。
今回行った上記経済的な結果から言えば、枠内が多少広くなるリスクが問題
ないとすれば、200×200×1500×1500の方がより多目的であるといえます。
▽いさぼう便利ツール「吹付枠工断面決定のための意外な情報」
http://isabou.net/Convenience/Tool/index.asp
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■【知取気亭主人の四方山話】−第515話「似て非なるモノ?」
18、19日の土日、毎年定例となっている庭木の剪定をした。大きくなり過ぎ
て隣家に迷惑掛けないようにするのと、丁度今頃の季節に大発生するチャドク
ガを防止する目的もあって、この四方山話の第一話のとき以来、殆ど毎年やっ
ている...
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