アンカー工の配置を行います。景観などを考え、配置を考えます。

従来の2次元設計では主断面で決定したアンカーの規格(テンドンや間隔、段数など)を配置したい区間にそのまま延長します。その場合は上記の配置となり、アンカー工の施工費は3,760,000−程度になります。
一方3次元設計の場合、すべり範囲を明確化していますので、まず範囲外のアンカー工は不用となり、これによりアンカー工の施工費は3,010,000−程度になり、20%の工費が削減できます。

次に安定度に着目します。設計したアンカー工のテンドンと定着強度での余裕を考慮すると、この配置での安定度はFs=1.416であり、さらにアンカー本数を減らすことができる可能性があります。

次に配置的に効果が薄いと判断されるアンカー工を除去してみます。結果、赤色透明となっている2箇所のアンカー工を省いた場合でも安定度はFs=1.261であり十分な安定度を確保できる
ことがわかります。この配置でのアンカー工の施工費は2,810,000−程度になり、26%の工費が削減でたことになります。
★ポイント・・・安定度を意識しながらアンカーの配置、その感覚を磨きます。正に技術者。 |