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 改正!技術士法
 

 

 

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技術士法が改正され、技術士の第二次試験が平成19年度から大幅に変更になります。これまで最も多くが配点されていた経験論文が筆記試験からなくなり、筆記試験は専門論文と一般論文だけになります。
 
ところがこれにより試験時間が短くなるわけではありません。このことから専門論文は知識に加えて応用能力が問われる形式となり、「とにかく参考書を丸暗記」といった勉強法では通用しなくなるようです。

一方一般論文では「論理的考察力と課題解決能力」が問われることになります。論理的考察力とは出題意図からその背景、現状分析、問題点までを明確にする能力のことであり、課題解決能力とは問題点に対する対策を挙げる能力のことです。いずれも勉強というよりは正に実務や現場で問われることと同一です。

これらからすれば、今回の改正はとにかく実務を一生懸命やっている技術者にとっては、これまでよりもむはるかに書きやすく、合格しやすくなっることが予想されます。あとは表現力や書き方ですが、これらも日頃の実務での打ち合わせや報告書などで鍛えられている人間にとってはたやすいことでしょう。

一方逆も言えます。従来の経験論文は、事前での作成・暗記が可能であったためにいろいろな試行錯誤を加えたり、第三者的な目を入れることも出来たのですが、これが口頭試験にうつることによって取り組みにくくなる技術者もいるかと思います。

では具体的に試験の改正点を見てみましょう。

■試験の改正点

(1) 第一次試験の専門科目(択一式)

専門科目について、難解なものなど設問として相応しくないものは出題を控えることとし、大学新卒者、社会人の両者に適切な問題を出題すること。また、出題のバランスを図り受験者の問題選択の幅を広げるために、出題数(択一式)を30問から35問に増やし、解答数は25問の現行どおりとする。
以上については、平成17年度から実施されている。

(2) 第二次試験

@ 筆記試験関係

(ア) 総合技術監理部門を除く技術部門関係
a) 選択科目関係
・T−1については、毎年同様な実務経験を問う長文な論文形式の問題の出題があり、また、受験者の暗記力、速記力を問うものとなっていることから、受験者の負担軽減を図るため、技術的体験については口頭試験にて重点的に問うこととし、筆記試験から廃止する。筆記試験合格者は口頭試験前に技術的体験論文(図表等を含め3、000字以内でA4用紙2枚以内とし、白黒とする。)を口頭試験の一部として提出することとする。
・選択科目に関し、専門知識だけではなく、応用能力を問うことも必要であることから、問題の種類を『「選択科目」に関する専門知識と応用能力』とし、解答文字数は現行どおり600字詰用紙6枚以内とし、解答時間を3時間30分とする。
b) 必須科目関係
・技術部門全般にわたる一般的専門知識に関する事項を問う現行の五肢択一式については、記述式の試験により一般的専門知識等の確認が可能であり、また第一次試験との重複を避ける観点からも、筆記試験から廃止する。
・記述式については、技術部門全般にわたる論理的考察力や課題解決能力を問う問題を出題することを明確化する観点から、問題の種類を『「技術部門」全般にわたる論理的考察力と課題解決能力』とし、解答文字数は現行通り600字詰用紙3枚以内とし、解答時間を2時間30分とする。
c) 配点については、選択科目のT―1及び必須科目のU−1を廃止することから、選択科目と必須科目それぞれ50点づつ、合計100点とする。

(イ) 総合技術監理部門関係
・総合技術監理部門の選択科目は、他の技術部門の選択科目と必須科目と同一の内容であるため、他の技術部門と同様の改正を行う。
・総合技術監理部門では第一次試験を実施していないため、必須科目の五肢択一式は引き続き行うこととするが、解答時間は2時間とする。
・必須科目の記述式については、技術的体験は口頭試験にて重点的に問うこととし、技術的体験論文を口頭試験の一部とすること、また、総合技術監理部門に関する課題解決能力及び応用能力を問う問題を出題することを明確化する観点から、問題の種類を『「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び応用能力』とし、解答文字数は600字詰用紙5枚以内(現行通り)とし、解答時間は3時間30分とする。
・配点については、必須科目の五肢択一式及び記述式それぞれを50点づつ、合計100点とする。

A 口頭試験関係

・口頭試験の試問事項Tについては、筆記試験合格者が口頭試験前に口頭試験の一部として提出した技術的体験論文と業務経歴により、受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容と応用能力について試問を行うものとする。
・口頭試験の試問時間は、総合技術監理部門を除く技術部門は、原則45分、総合技術監理部門は、選択科目については原則45分、必須科目については原則30分とする。




 

 

 
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