ロープネット・ロックボルト併用工法は、1995(平成7)年1月17日に発生した阪神・淡路大震災を契機として、地震に強い治山工法の開発・推進を図るため、平成9年度から平成19年度に実施された林野庁の補助事業である「森林土木効率化等技術開発モデル事業」で開発したものであります。
本工法は、地震時における設計法を取り入れた新しい治山工法の一つとして、地震等による土砂災害の軽減を目的としています。コンクリート法枠・アンカー併用工に比べて安価で、樹木の伐採を少なく施工できることから、斜面の安定性向上とともに、植生のある自然斜面において森林が保全できる等、「環境保護」および「景観の保全」にも配慮できる点が特徴です。
また、過去に本工法が施工された斜面では、度重なる豪雨を経験したにもかかわらず、安定している事例が多く、豪雨に対する斜面対策としても一定の効果を確認できています。
本工法の設計を支援するため多平面安定解析(沖村1982)及び対策後の地震時の変形算出が行えるRR併用工法設計ソフト(以下ソフトという。)を整備しました。
ロープネット・ロックボルト併用工法の周知のため、ソフトは、使用許諾内容に同意することで無料にて利用することができます。
詳しくは、下記のページをご覧ください。
▽ロープネット・ロックボルト併用工法設計施工指針(案)
「森林土木工事に使用する共通仕様書について」(兵庫県)
https://web.pref.hyogo.lg.jp/nk15/shinrindobokushiyousyo.html
∇ロープネット・ロックボルト併用工法ソフトのダウンロードについて
「治山林道事業の積算及び規定・基準について」(兵庫県)
https://web.pref.hyogo.lg.jp/nk15/koujikijuntop.html