今回は、2022年9月27日(火)〜29日(木)に開催された(公社)日本地すべり学会「第61回研究発表会」において、新技術紹介に出展
されていた、いさぼうネット賛助会員様の工法・製品に対するレポートを、いさぼうネット事務局のK.Sが報告いたします。
【 新技術紹介展示レポート】
◆株式会社エスイー ◆NMアンカー協会 ◆国土防災技術株式会社
◆サンスイ・ナビコ株式会社 ◆PCフレーム協会・KTB協会九州支部 ◆フロテックアンカー技術研究会
(※五十音順,敬称略)
株式会社エスイー
主な展示内容として、「SMATS」、「HALUパネル」、「見えるアンカー」が紹介されていました。
最新の維持管理システム「SMATS」の実物(ICタグが取付られたアンカー材や、ICタグ読取機)を実際に目にすることが出来、感激しました。
新製品の「HALUパネル」の模型も展示してありました。
また、同じくカタログでしか見たことのない「見えるアンカー」のカラフルな目盛りの機材についても、実物を確認することが出来たのが良かったです。
「SMATS」
ICタグが取付られたアンカー材とICタグ読取機
NMアンカー協会
主な展示内容は、NMグラウンドアンカー工法です。
ブース内には、CFCC、FFU、スリーロンジー J-170などが展示されていました。
どれも、過酷な環境下で性能を発揮する部材なので、強さを感じますが、施工がしやすいように軽さにも配慮された仕様なことに感心しました。
展示品の説明をされる関係者の方も常時複数の方がおいでて、出展に力を入れられている感じが伝わってくる展示ブースでした。
NMグラウンドアンカー工法
国土防災技術株式会社
主な展示内容として、集水井3D点検技術、土質試験などを紹介されていました。
特に力を入れて紹介されていたのは、VRを使用した集水井3D点検技術です。
実際にVRゴーグルを装着してトンネルの中を進んだり、集水井の中に入り空を見上げるなど、3D点検技術の一部を体験しました。VRゴーグルを装着したのは初めてで、思わずやってみたかったことの念願が一つ叶い、体験させていただいたことに感謝です。目に映る3D映像はリアリティがあり美しく、集水井から見上げる空や太陽がとても綺麗でした。
スタッフの方による集水井3D点検技術のデモ
サンスイ・ナビコ株式会社
主な展示内容として、Fixrグラウンドアンカー工法、ロックボルトパッカーを紹介されていました。こちらのブースには国土防災技術鰍ウんと同様に、女性の方を含め、常に複数人のスタッフさんが常駐されており、皆さん常に笑顔で明るく対応されているのが印象的で、雰囲気の良さが伝わってくるブースでした。
Fixrグラウンドアンカー工法
PCフレーム協会・
KTB協会九州支部

主な展示内容として、PCフレーム協会さんはPCフレーム工法を、KTB協会九州支部さんはKTB・圧縮型ショートアンカー工法を展示されていました。
ブース内には、「大切畑災害関連緊急地すべり対策 法面工事(施工場所:熊本県)」のパネル(展示ブース写真の正面パネルの右)や、「大地震におけるグラウンドアンカーの有効性(熊本地震後の調査)」のパネル(展示ブース写真の正面パネルの左)など、九州で発生した災害対策や、調査の結果が紹介されていました。
また、テーブル上に展示されているアンカーは、「KTB・圧縮型 ショートアンカー工法」という、ホームページ上にもまだ公開されていない工法です。
こちらのブースの情報は、どの情報も足を運んだからこそ知り得ることが出来た情報だと思いました。
KTB・圧縮型 ショートアンカー工法
フロテックアンカー技術研究会
主な展示内容は、「スーパーフロテックアンカーシステム」です。
スーパーフロテックアンカーは、荷重調整が容易に行えるフロボンドアンカーです。
ブース内では、パネルの他に、アンカーのヘッドまわりを中心に展示されていました。
ディスプレイでは、施工の紹介動画が表示されていました。
スーパーフロテックアンカーシステム
普段、カタログで目にしているイメージを、実際に見たり触れたり確認することが出来、また対面で直接、複数のメーカーの方からお話しを聞くことが出来る、こういった技術展示コーナー
を体験するのは久し振りなこともあり、とても新鮮でした。
どちらの展示ブースも、ネットだけでは知り得ない情報を得ることが出来ました。また機会があればぜひ、足を運びたいと思いました。
以上にて、新技術紹介展示報告を終わります。
撮影時など対応してくださった賛助会員の皆様、
お忙しい中ご協力頂きまして誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
(写真は新技術紹介展示会場の様子)