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測定値の検定と補正

なぜ検定?なぜ補正?

 なぜ検定や補正が必要なのでしょうか?

 例えば不良データの発生要因として以下の事項が考えられます。

 @ 設置の問題
  ・ガイド管の組立方法、設置方法の違い(設置担当の個人差)
  ・地盤とガイド管の密着具合(充填方法の違い)
 A 観測の課題
  ・人為的誤差(測定方法、機器取扱い方法など観測担当の個人差)
 B 計測器の特性
  ・キャリブレーションができない(現場での較正が困難)
  ・温度の影響(計器の電気的特性)
  ・過度の衝撃に弱い(機器に機械的特性)

 孔内傾斜計の観測では、現場の技術者が、観測孔の設置および観測を適正にできたとしても、測定器の特性として、観測時にキャリブレーションができないことなどから固有誤差をなくすことは困難な状況にあるわけです。そのため測定値が適正な値を示しているか、検定し、適正な値でない場合は、補正および再測定を行うことになります。
 

検定・補正の流れ

 挿入式孔内傾斜計の検定および補正は以下の事項を行います。

@累積変位図のグラフの形状からの判断

A固有誤差値による検証

B0°側180°側別累積変位図による検証

C0点補正の可否の判定

D0点補正による補正

E区間変位図、3D鳥瞰図などによる検証

 

検定表

 「GGRAPH ver.8」では固有誤差値を用いた専用の検定機能があります。検定結果は「検定表」として出力できます。

 今後成果品の納品時には、ます。判定には「検定表」の提出も求められてくることが予想されます。

 

0点補正が可能な測定値

 判定は、固有誤差値の確認と累積変位グラフの形状を見ながらで行います。判定には累積変位グラ
フの0点補正が必要となるため、判定時に0点補正を同時に行うものになります。

 0点補正による累積変位グラフの傾動補正が適用できる条件は、以下のとおりです。

■0点補正が可能な条件
  @ガイド管の根入れ部が、原則として不動層に5m 以上あること
  A固有誤差値のばらつきが判定基準値以下である
  →測定器が正常で安定していた
  →測定方法に問題がない
  →観測孔の状態が良好である
  B累積変位図の不動層区間の傾倒が、原則として10m あたり換算2mm 以下であること。
  →計器が機械的なずれ及びセンサ部のずれを生じさせない状態である
  C累積変位図の不動層区間の湾曲がないか、あっても微少であること
  かつ、不動層の直線傾動が10m あたり2mm 以下であること
  →測定器が測定中に安定していた
  D累積変位図の形状が、以前の測定結果と比較して相似形であること
  →測定器の状態および測定方法が前回と同様であった

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