固有誤差とは、一般的な測定器ではプローブとセンサの軸のずれのことを指し、測定器の固有の値を有する。孔内傾斜計の観測は、測定時にプローブを反転させ0°側と180°側の2
回の測定を行い、測定値の解析では各深度の0°側から180°側を引き算して固有誤差αを相殺し、真の値Dt
を算出する〔式1〕。また、0°側から180°側を足し算すると固有誤差αが得られる〔式2〕。
この固有誤差αは、各測定器の固有値であることから、正常の測定では測定深度が変わっても各深度でほぼ同じ値となるため、測定精度の検定などに用いることができる。
類似語:偏差、E値、デビエーション(deviation)、ゼロシフト、ゼロオフセット、バイアスなど

|