地震名 |
発生年月日 |
マグニチュード |
被害 |
|
869/7/13 |
M8.3 |
三陸沿岸で家屋の倒壊無数。津波が多賀城下を襲い溺死約1千人。三陸沖の巨大地震と見られる。 |
|
1611/12/2 |
M8.1 |
三陸沿岸および北海道東岸、三陸地方で強震。震害は軽く、津波の被害が大きかった。伊達領内で死者1783人、南部津軽で人馬の死3000余という。 |
|
1646/6/9 |
M6.5〜6.7 |
陸前、岩代、下野、仙台城、白石城に被害。会津で地割れ。日光東照宮で石垣が破損。 |
|
1659/4/21 |
M63/4〜7.0 |
猪苗代城の石垣崩壊。南会津の田嶋町で人家297軒倒壊、塩原温泉一村ほとんど土砂に埋まり、死者多数。 |
|
1667/8/22 |
M6.0〜6.4 |
八戸市中の建物の損傷が激しかった。津軽、盛岡で有感。 |
|
1668/8/28 |
M5.9 |
仙台城の石垣倒壊。泊町で地割れ。 |
|
1677/4/13 |
M7.25〜7.5 |
八戸に震害.1時間後に津波が来て,家屋流潰約70.余震が多かった.1968年十勝沖地震と似ている. |
|
1677/11/4 |
M8.0 |
上旬より地震が多かった.磐城から房総にかけて津波があり,小名浜・中之作・薄磯・四倉・江名・豊間などで死・不明130余,水戸領内で溺死36,房総で溺死246余,奥州岩沼領で死123.陸に近いM6級の地震とする説がある. |
|
1678/10/2 |
M7.5 |
花巻で城の石垣崩れ,家屋も損壊,死1.白石城の石垣崩れる.秋田・米沢で家屋に被害. |
|
1683/10/20 |
M7.0 |
下野の三依川五十里村で山崩れ川を塞ぎ,湖を生じた.会津・日光でも山崩れ,石垣崩れなどの被害.1日,2日で地震760回余,1日から晦日までで1400回余.江戸で有感. |
|
1694/6/19 |
M7.0 |
42ヶ村に被害,特に能代は壊滅的打撃を受けた.全体で死394,家屋崩れ1273,焼失859など.秋田・弘前でも被害.岩木山で岩石崩れ,硫黄平に火を発した. |
|
1704/5/27 |
M7.0 |
能代の被害が最大.被害家屋1193のうち倒壊435,焼失758,死58.山崩れが多く,十二湖を生じた.岩館付近の海岸で最大190cm隆起.弘前でも城・民家などに被害があった. |
|
1710/9/15 |
M6.5 |
平(いわき)で城などに被害.江戸で天水ひるがえるほど. |
|
1717/5/13 |
M7.5 |
仙台城の石垣崩れる.花巻で破損家屋多く,地割れや泥の噴出があった.津軽・角館・盛岡・江戸で有感. |
|
1763/1/29 |
M7.4 |
11月初めより地震があり,この日大地震.寺院・民家が破損した.平館で家潰1,死3.函館でも強く感じた.津波があり,余震が多かった.1968年十勝沖地震と似ているので,もっと沖の大きな地震かもしれない. |
|
1763/3/11 |
M7.25 |
前年12月の地震以来震動とまらず,この日強震.建物の被害が多かった. |
|
1763/3/15 |
M7.0 |
城の塀倒れ,御朱印蔵の屋根破損. |
|
1766/3/8 |
M7.25 |
弘前から津軽半島にかけて被害が大きかった.弘前城破損,各地に地割れ.津軽藩の被害(社寺含まず)は,潰家5千余,焼失200余,圧死約1千,焼死約300.余震が年末まで続いた. |
|
1768/9/8 |
|
29日にも2回地震,家屋・塀などの被害が少なくなかった.和賀郡沢内で震動が強かった. |
|
1769/7/12 |
|
御殿通り・外側通りで所々破損,南宗寺で御霊屋など破損.大橋落ちる. |
| 1772/6/3 | M6.75 |
遠野・宮古・大槌・沢内で落石や山崩れ,死12.花巻城で所々破損,地割れあり.盛岡で家屋破壊.江戸など有感.1987年1月9日の地震に似ており,海岸近くのやや深い地震の可能性がある. |
| 1780/7/20 | M6.5 |
土蔵倒れかかって小家1軒潰れ,死2.亀ヶ崎城内で被害.余目・金浦でも小被害. |
| 1793/2/8 | M6.9〜7.1 |
鰺ヶ沢・深浦で激しく,全体で潰家154,死12など.大戸瀬を中心に約12kmの沿岸が最高3.5m隆起した.小津波があり,余震が続いた. |
| 1793/2/17 | M8.0〜8.4 |
仙台封内で家屋損壊1千余,死12.沿岸に津波が来て,大槌・両石で流潰家71,死9,気仙沼で流出家300余.余震が多かった.震央はもっと陸寄りの可能性もある. |
象潟地震 | 1804/7/10 | M7 |
5月より付近で鳴動があった.被害は全体で潰家5千以上,死300以上.象潟湖が隆起して乾陸あるいは沼となった.余震が多かった.象潟・酒田などに津波の記事がある. |
| 1810/9/25 | M6.5 |
男鹿半島の東半分5月頃より鳴動し,7月中旬から地震が頻発,27日に大地震.寒風山を中心に被害があり,全潰1003,死57.秋田で強く感じ,角館・大館・鯵ヶ沢・弘前・鶴岡で有感. |
| 1821/9/12 | |
青森で小店の屋根落ち,子供1人死亡.八戸で城などに被害. |
| 1821/12/13 | M5.5〜6.0 |
大沼郡大石組の狭い範囲に強震.130軒壊れ,破損300余軒,死若干.上下動が強く,山崩れがあった.翌年1月4日,さらに強い地震があった. |
| 1823/9/29 | M5.75〜6 |
山崩れあり,西根八ヶ村に被害,潰家105など.岩手山の北30kmにある七時雨山も崩れ,死69,不明4. |
| 1832/3/15 | M6.5 |
土蔵の破損が多かった.南宗寺・本寿寺の石碑所々痛む. |
| 1833/12/7 | M7.5 |
庄内地方で特に被害が大きく、潰家475、死42、津波が本庄から新潟に至る海岸と佐渡を襲い、能登で大破流出家約345、死約100. |
| 1835/7/20 | M7.0 |
仙台城で石垣崩れ,藩内で被害.岩手県藤沢町で石垣崩れ,蔵の壁を損じた. |
| 1848/1/13 | M6 |
弘前の城内・城下で被害.黒石・猿賀(弘前の北東)辺で特に強く,潰家があったらしい. |
| 1854/8/28 | M6.5 |
三戸・八戸で被害.地割れがあった. |
| 1855/9/13 | M7.25 |
仙台で屋敷の石垣,堂寺の石塔・灯籠崩れる.山形県・岩手県南部・新潟県分水町・常陸太田で有感. |
| 1858/7/8 | M7.0〜7.5 |
八戸・三戸で土蔵・堤水門・橋など破損.青森・田名部・鰺ヶ沢で強く感じた. |
| 1858/9/29 | M6.0 |
安方町で米蔵潰れる.狩場沢村(現平内町)で道路に亀裂があった. |
| 1861/10/21 | M6.4 |
陸前の遠田・志田・登米・桃生の各郡で特に被害が多く,潰家・死傷があった.江戸・新潟県分水町・長野まで有感. |
庄内地震 | 1894/10/22 | M7 |
被害は主として庄内平野に集中した.山形県下で全潰3858,半潰2397,全焼2148,死726. |
三陸地震津波 | 1896/6/15 | M8.25 |
震害はない.津波が北海道より牡鹿半島にいたる海岸に襲来し,死者は青森343,宮城3452,北海道6,岩手18158.家屋流失全半潰1万以上,船の被害約7千.波高は,吉浜24.4m,綾里38.2m,田老14.6mなど.津波はハワイやカリフォルニアに達した.Mは津波を考慮したもの. |
陸羽地震 | 1896/8/31 | M7.2 |
秋田県の仙北郡・平鹿郡,岩手県の西和賀郡・稗貫郡で被害が大きく,両県で全潰5792,死209.川舟断層・千屋断層を生じた. |
| 1897/2/20 | M7.4 |
岩手・山形・宮城・福島で小規模の被害.石巻で住家全倒1,一ノ関で家屋大破60など. |
| 1897/8/5 | M7.7 |
津波により三陸沿岸に小被害.津波の高さは盛町で3m,釜石で1.2m. |
| 1898/4/23 | M7.2 |
岩手・宮城・福島・青森の各県で小被害.花巻で土蔵全潰1.小津波があった.従来,岩手県沖とされていたもの. |
| 1900/5/12 | M7 |
遠田郡で最も激しく,県全体で死傷17,家屋全潰44,半潰48,破損1474. |
| 1901/8/9 | M7.2 |
10日にも同程度の地震(M7.4)があった.青森県で死傷18,木造潰家8,秋田・岩手でも被害があった.宮古に波高60cmの津波があった. |
| 1902/1/30 | M7 |
三戸・七戸・八戸などで倒潰家屋3,死1.前の地震の余震か? |
仙北地震 | 1914/3/15 | M7.1 |
仙北郡で最もひどく,全体で死94,家屋全潰640.地割れや山崩れが多かった. |
| 1914/3/28 | M6.1 |
前の地震の最大余震.沼館町で家屋全潰数戸. |
三陸沖地震 | 1933/3/3 | M8.1 |
震害は少なかった.津波が太平洋岸を襲い,三陸沿岸で被害は甚大.死・不明3064,家屋流失4034,倒潰1817,浸水4018,波高は綾里湾で28.7mにも達した.日本海溝付近で発生した巨大な正断層型地震と考えられている. |
| 1936/11/3 | M7.4 |
宮城・福島両県で非住家全潰3,その他の小被害.小津波があった. |
福島県東方沖地震 | 1938/11/5 | M7.5 |
この後年末までにM7前後の地震が多発した.福島県下で死1,住家全潰4,非住家全潰16.小名浜・鮎川などで約1mの津波. |
男鹿地震 | 1939/5/1 | M6.8 |
2分後にもM6.7の地震があった.半島頸部で被害があり,死27,住家全潰479など.軽微な津波があった.半島西部が最大44cm隆起した. |
二ツ井地震 | 1955/10/19 | M5.9 |
被害は二ツ井町・響村に限られ,傷4,住家半壊3,非住家全壊1,半壊310など. |
| 1956/9/30 | M6 |
白石付近で死1,非住家倒壊3,その他小被害があった. |
宮城県北部地震 | 1962/4/30 | M6.5 |
瀬峯付近を中心とする径40kmの範囲に被害が集中した.死3,住家全壊340,半壊1114.橋梁・道路・鉄道の被害が多かった. |
| 1964/5/7 | M6.9 |
青森・秋田・山形3県に民家全壊3などの被害があった. |
1968年十勝沖地震 | 1968/5/16 | M7.9 |
青森を中心に北海道南部・東北地方に被害.死52,傷330,建物全壊673,半壊3004.青森県下で道路損壊が多かった.津波があり,三陸沿岸3〜5m,襟裳岬3m,浸水529,船舶流失沈没127.コンクリート造建築の被害が目立った. |
| 1970/10/16 | M6.2 |
秋田県南東部:傷6,住家半壊20,一部破損446,全焼1,山崖崩れ19などの被害があった. |
1978年宮城県沖地震 | 1978/6/12 | M7.4 |
被害は宮城県に多く,全体で死28,傷1325,住家全壊1183,半壊5574,道路損壊888,山崖崩れ529.新興開発地に被害が集中した.ブロック塀などによる圧死18. |
昭和58年日本海中部地震 | 1983/5/26 | M7.7 |
被害は秋田県で最も多く,青森・北海道がこれに次ぐ.日本全体で死104(うち津波によるもの100),傷163(同104),建物全壊934,半壊2115,流失52,一部破損3258,船沈没255,流失451,破損1187.津波は早い所では津波警報発令以前に沿岸に到達した.石川・京都・島根など遠方の府県にも津波による被害が発生した. |
平成6年三陸はるか沖地震 | 1994/12/28 | M7.6 |
震度6の八戸を中心に被害,死3,傷788,住家全壊72,半壊429.道路や港湾の被害もあった.弱い津波があった. |
| 2003/5/26 | M7.1 |
深さ約70kmのスラブ内地震.震央の位置から三陸南地震とも呼ばれる.傷174,住家全壊2,半壊21.深いため次の地震に比べ被害は小規模. |
| 2003/7/26 | M6.4 |
陸域の逆断層型地殻内地震.同日に大きな前震(M5.6)と余震(M5.5)も起こって連続地震と呼ばれた.M6級だが浅く,震源域に局所的に大きな被害が出た.傷677,住家全壊1276,半壊3809.3ヶ所で計測震度6強を記録した. |
| 2005/8/16 | M7.2 |
日本海溝沿いやや陸寄り(深さ42km)のプレート境界地震で,1978年の震源域の南半分で発生.傷100,全壊1,半壊0.最大計測震度6弱(宮城県川崎町),東北地方太平洋岸で最大13cm(石巻市)の津波. |