災害復旧に携わると「デーハイ」という言葉をよく聞きます。これは、被災水位(DHWL)のことで、災害復旧には欠かせない言葉です。
新潟県で災害復旧するとすれば、水位、雪・・・ここでは、計画の参考となるよう、よく使う最低限の言葉や数値を集めていきます。
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■災害における河川水位の呼び方
水位の呼称 |
適用 |
最高水位(HHWL) |
既往における最高水位 |
被災水位(DHWL) |
構造物が被災したときの高水位 |
計画高水位(HWL) |
河川の改修計画に用いる高水位 |
平均高水位(MHWL) |
ある期間内における高水位を平均したもの |
平均水位(MWL) |
ある期間内における水位を平均したもの |
低水位(LWL) |
ある期間内における水位の内低い方の水位 |
平均低水位(MLWL) |
ある期間内における平均水位以下の水位を平均したもの |
最低水位(LLWL) |
既往における最も低い水位 |
平水位(OWL) |
ある期間における水位の内その水位の上下における水位の出現度数が相等しい水位 |
■統計的な水位の分類
統計的な水位の分類は、次の種類がある。
水位の呼称 |
適用 |
渇水位 |
1年を通じ355日これより下らない水位 |
低水位 |
1年を通じ275日これより下らない水位 |
平水位 |
1年を通じ185日これより下らない水位 |
豊水位 |
1年を通じ95日これより下らない水位 |
同水位 |
毎年 1〜2 回起きる出水時における水位 |
■積雪の密度【災害手帳から抜粋】
積雪の密度は雪質により、また時期により変動が大きいものであるが、その概略値は下表による。
雪質 |
密度(gr/cm^3) |
粒径(mm) |
あらゆき |
0.05〜0.25 |
0〜2 |
しまりゆき |
0.10〜0.30 |
0〜1 |
ざらめゆき |
0.25〜0.45 |
0.5〜2 |
こおりゆき |
0.30〜0.50 |
1〜5 |
■期間の平均密度【災害手帳から抜粋】
時期による密度の変化は,根雪の期間を 4期に分けて表に示すような概略の値を示す。
根雪の時期 |
密度(gr/cm^3) |
積雪初期 |
0.2 |
最深積雪期 |
0.3 |
融雪期 |
0.4 |
融雪最盛期 |
0.5 |
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