技術者にとっての評価とは、どのような形でされるのでしょうか。
災害など緊急の対応の場合は、対応の的確性や迅速性など現場の対応力で評価されるでしょう。一方通常の業務では業務の進行は粛々と実施されるため、実施過程の対応力というよりも業務の結果、特に最終成果である報告書によって判断されます。
現場の対応力に対しては、現場でもまれると着実に力がつき、また対応のマニュアルなどの整備によって向上に努めていることは皆さんやられていることは良く聞きます。
一方より良い報告書への努力という点ではどうなのでしょうか。もともと報告書は「結果を報告する」ものであるから、小細工はいらない、と言われる方もいます。社内添削しているからいい、と言われる方もいます。しかし我々技術者の最終成果の報告書です。簡潔でわかりやすいのは無論ですが、読む側が「読みたい!読んでいておろしろい!」報告をしたいものです。読み手に感動を与えると言うところまでは無理としても、どうしたら読む側にとっておもしろい文章を書けるのでしょうか。それができれば技術士なども合格する確率がぐっと上がります。
そんな折り「この方の報告書は読んでいておもしろいなー」と思っていた方と、上記の話しとなり、どのような努力をされているのか聞いてみました。その方は、「災害などをテーマとした小説を読むんですよ。思わず没頭して読んでしまう。なぜかなぁと考え、自分ならということで文章の構成を考えたり、この表現はいいな、ということに気づくのですよ。土木の世界からは得られないことですね。」小説を読むだけでも十分勉強になるのだなと気づかされました。
では、災害などのテーマでどんな小説があるのだろう、と探していたら、首都大学東京や立正大学などで非常勤講師をされている井上公夫氏が同じことを調べられていました。タイトルを以下に示しますが、全部で26冊あります。みなさん読んだことのある本はあるでしょうか。
今回いさぼうでは、井上先生とお話しして実際の現場の技術者がどの本をどのくらい読んでいるのだろうかといさぼうでアンケートをしてみることになりました。
そこで会員の皆様にお願いです。
下記の読んだことのある本に投票していただけませんか。そして皆さんがどの本を読んでいるか共有しませんか。また読んでいない本があれば是非この期に読んでみませんか。
災害に関連した小説で、以下の本以外にご存知の方は、いさぼうネット「ご意見・ご要望」係まで、筆者と題名を教えていただけませんか。よろしくお願いいたします。 |