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 コラム 自然災害などを題材とした小説

 
 

 いさぼうネットのアンケートに協力して頂き、ありがとうございます。

 自然災害などを題材とした小説を皆さんは何冊位読まれていますか。防災対策がかなり進んだ現在では、家族を含めて自然災害で被災する可能性は少なくなっています。しかし、実際に自然災害に直面した時にどう対応したら良いのでしょうか。豪雨・積雪・地震・火山噴火などを誘因として、世界各地で土砂災害は頻発しています。小説を読むことによって、災害対応を疑似体験できます。

 土砂移動が発生しても、土砂の移動領域に居住地がなければ、災害は発生しません。自然災害は単なる自然現象ではなく、土砂移動と被災者との位置関係と背景としての社会状況や防災力と関連して発生します。自然災害に直面した時、私達はどのように対応すれば良いのでしょうか。

 私は、非常勤で「災害論」などの授業を行っています。最初の授業で今まで読んだことのある自然災害関連の小説の作者・題名の一覧表を示し、読んだことのある小説に○を付けて貰い集計しています。しかし、20歳前後の学生達はほとんど小説を読んでいません。

 
写真  自然災害などを題材とした小説(砂防図書館蔵)   
 

 写真は、東京都千代田区平河町の砂防会館の地下にある砂防図書館で、これらの小説を集めて、閲覧できるようにして頂いたものです(貸出はできません)。砂防図書館の開館日は月・水・土曜日(10時〜16時)です。

 授業では、大規模な土砂災害の事例を紹介すると同時に、これらの災害を題材とした小説などを紹介し、読むことを勧めています。最後のレポート課題として、「授業で紹介した小説などを読み、主人公(または著者)が自然現象と災害をどのように捕えていたか、あなたの感じ取ったことを書いて下さい」という課題を出しています。

 若い学生達ですから、自分や家族の被災体験はほとんどありませんが、小説を読むことにより、様々な自然現象と被災事例との関係、その後の涙ぐましい復興への努力についての感想を書いてくれます。20歳前後の学生のレポートには参考になることが多くあります。

 表は、自然災害などを題材とした小説の著者・題名を単行本の発行年順に一覧表としたものです(2014年7月03日現在)。右欄に学生のレポート数(1冊/人)と講習会等で実施したアンケート数(複数回答)を示しました。
 やはり、実務経験の多い方々は多くの小説を読んでおられました。
 この一覧表などを参考に多くの小説を読まれることをお勧め致します。
 表にない小説があれば、作者と題名などを教えて下さい。

2014年7月04日 井上 公夫 『関東大震災と土砂災害』(古今書院,2013年9月1日発行を修正)



 

 

 

 

 

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