令和7年5月29日
5. 「新宿の総鎮守『花園神社』」
東京都
KTB協会 大芝 愛美さん
『不夜城』、1996年に発表された馳星周(はせ せいしゅう)の小説である。新宿にはぴったりの愛称だが、不夜城新宿を簡単に説明すると東口側が「歓楽街」、西口側が「オフィス街」と言うことになる。眠らないのは東口側だが、そんな歓楽街の中に新宿の総鎮守『花園神社』はある。
創建の由緒は不明とあるが、徳川家康が1590年、江戸に入る前すでに大和吉野山より勧請されたとされている。倉稲魂命(うかのみたまのみこと)『花園神社』・日本武尊(やまとたけるのみこと)『大鳥神社』・受持神(うけもちのかみ)『雷電神社』三柱の神を祀り、尾張藩下屋敷の花園の後に遷座したことにより『花園稲荷神社』と呼ばれたが、1965年、現在のコンクリート製の本殿に建て替えられた際に大鳥神社を合祀し、『花園神社』と改名した。
珍しい特徴と言えば、境内に唐十郎の立ち上げた劇団、唐組の『紅(あか)テント』劇場が立つことである(不定期)。1811年大火で焼失した社殿を再建するために見世物や演劇、踊りなどの興行が行われ、これが好評だったために『花園神社』と芸能の縁は深くなったと言われている。
また11月に開催される酉の市は大酉祭と呼ばれ、関東三大酉の市に数えられ、熊手の購入を祝う威勢のいい手拍子で賑わいを見せる。
新宿にお越しの際は、ぜひ歓楽街にある異空間を訪れて見て下さい。
花園神社本殿