2023年に入ってから、ニュースやネット記事で「chatGPT」という単語を目にするようになったのではないでしょうか?
私自身、研究のためにプログラムを作成するのですが、chatGPTの登場以降、真っ新なファイルからプログラムを作成することがなくなりました。まず、chatGPTに所望するプログラムを作成してもらい、これ修正して完成させています。chatGPTを活用し始めたことで、研究スピードは速くなり、非常に省力化ができています。
このchatGPTですが、Windowに搭載されているブラウザのEdgeで簡単に利用できます。Edgeを起動して、右上のアイコン(図1)をクリックします。すると、図2のように、Copilot with Bing Chatのウィンドウが表示されます。Copilot with Bing Chatという名前ですが、実際はchatGPTです。それでは、EdgeのchatGPTで色々試してみましょう!
図1 EdgeでchatGPT機能を起動するアイコンの位置
図2 Copilot with Bing Chat(chatGPT機能)の画面
まずは、いさぼうネットのメインページを要約してもらいましょう。いさぼうネットのメインページを表示して、Copilot with Bing Chat内にある「ページの概要を生成する」(図3)をクリックします。
図3 「ページの概要を生成する」ボタン
図4はchatGPTが生成した概要です。「Readerの導入」以外は、いさぼうネットの本質的部分をまとめてくれています。この概要を生成するために、chatGPTはメインページの文字を読み取り、内容を把握して、必要な単語をピックアップして文章を作成しています。
図4 chatGPTが生成した「いさぼうネットのメインページ」の概要
chatGPTが生成した概要の下に表示されている「いさぼうニュースに登録する方法を教えてください。」をクリックしてみましょう。こちらは、「いさぼうニュース」と「登録方法」でキーワード検索した結果から回答を作成しています(図5)。
回答は概ね合っているのですが、間違えている箇所も見受けられます。登録手順の2番目に「右上の会員登録をクリック」と回答していますが、会員登録ボタンはメインページの左側にあります。また、「毎週月曜日に最新の建設業界の情報が届きます」とありますが、実際は毎週木曜日の配信です。
図5 chatGPTが回答した「いさぼうニュースの登録方法」
いさぼうネットで配信されている「知取気亭主人の四方山話」の「パンク」に、知取気亭主人さんの自転車がパンクした状況が書かれています。次は、この記事に書かれている状況から、事故報告書を作成してもらいましょう。この記事の冒頭には、自転車がパンクした状況が書かれています。図6のように、パンクの状況が明記されている箇所を選択すると、Copilot with Bing Chat内にテキストをチャットに送信しますか?と表示されるので、送信をクリックします。
図6 選択したテキストをCopilot with Bing Chatへ送信
そして、下部のチャットに「事故報告書に変換してください。」と入力すると、インターネットで事故報告書の書き方を検索して、この検索結果を参考に事故報告書を生成しました(図7)。
図7 chatGPTが生成した事故報告書
「パンク」の記事を読んだ後に、chatGPTの事故報告書を見てみると非常に綺麗にまとめられているように見えますが、元の記事には記載されていないことも幾らか目につきます。特に、“会社に遅刻した。”は、知取気亭主人さんにとっては大きなお世話だ!と言われてしまうかもしれません。
知取気亭主人さんと、この事故報告書に関してお話をして、2人でchatGPTの能力は凄いなと感心していました。そして、使い方を間違えなければ、確実に省力化と効率化に繋がるとも話をしました。
今回は、WindowsのEdgeに搭載されているchatGPTを使って文章要約を試してみました。使い方は非常に簡単なので、様々なところで活用ができそうな気がします。前回と今回は、今話題のAIを紹介しましたが、次回はもう少し技術的なお話ができればと思っております。