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 シリーズコラム 「よろずIT・ネットワーク情報」 
【第47回】今更ながらビットコインについて
 
 「ビットコイン」と聞くと4年程前に大きく報道されたBitfinexという取引所のハッキング事件を思い出された方もおられると思います。2016年8月に起こったこの事件はハッキング当時で被害額が76億円相当、現在では1500億円相当となり、香港に本社を置くBitfinexという取引所は大損害を被りました。
 この事件が大きく報道された影響で、わが国に於ける「ビットコイン」を始めとする仮想通貨への投機熱は一挙に覚めた記憶があるのですが、世界的に見ると既に「ビットコイン」だけでも4年前と比べると時価評価額が6倍以上になっていますから、いまだに魅力的な暗号化資産商品であることもまた事実であります。
 私は今までこの「ビットコイン]というものを、「所詮、どこかの金儲けしたい奴が勝手に作り出した、デジタル上のバーチャルな仮想通貨やろ?」ぐらいに勝手に自分が想像した枠の中で解かったつもりでいましたが、最近の世界での仮想通貨導入の動きを見ていくうちに、「もう一度きちんと勉強しなおす必要あるのではないか?」と思い直し、再度学習し直しました。
 するとしばらくやっていくうちに、「ビットコイン」というものが驚くべきしろものであるということが、だんだんと解かってきました。

 ビットコイン(Bitcoin)/日本円のチャート(bitFlyerのHPより)

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【1】ビットコインとは?

 ビットコインという仮想通貨(暗号化資産)について少し調べると、以下の様な驚くべき特徴?が解かってきます。

・ビットコインの発明者は日本人?
 ご存じの方も多いと思いますが、実はビットコインは「サトシ・ナカモト」と名乗る人物が作り出した彼が作ったソフトウェア上に存在するデジタル仮想通貨なのです。
 私も恥ずかしながら、このことをつい最近知りました。
 しかし未だにこの「サトシ・ナカモト」という日本人らしき?人の正体は謎だそうです。
 今まで米国の雑誌NewsWeekが写真入りで発表したドリアン・ナカモトという人物や、オーストラリアのクレイグ・ライト氏などが名乗りを上げましたが、どれも関係ないか、詐欺まがいであることが判明しています。またWinny事件で有名な金子勇氏が「サトシ・ナカモト」の正体だという説もありますが決め手に欠きます。

 サトシ・ナカモト(Wikipedia より)


・通貨の発行する主体となるものは何?、誰?
 ビットコインには日本銀行やFRBのような通貨を発行する主体となるものはありません。


・それなら新通貨は発行されないの?
 通貨の移動(取引)を行った再に必ず取引の正確でかつ堅固な履歴であるブロックチェーンというものを作成しますが、その際に'マイニング'と呼ばれている非常に計算時間のかかるチェックサム(誤り検出符号)を作成し、ブロックチェーンに入れ込みます。この作業はマイナーと呼ばれるマイニングを行うサーバ同士が競争して行い、1番早くマイニングできたマイナーに新しいブロックチェーンを書き込む権利が与えられ、その報酬は、「新に発行されたビットコイン」で提供されます。
 つまり、新たな通貨の発行は、誰かが通貨を取引した再に競争で行われるこの「マイニング」という競争での作業の勝者への報酬として発行されるという仕組みです。


・ビットコインの発行枚数の上限が21,000,000枚ときまっている。
 なんとマイニングの再に新たに発行されるビットコインの枚数の上限は21,000,000枚と決まっています。
 これはビットコインが市場に出回りすぎ、インフレを引き起こすのを防止する為だそうです。


・マイナーへのマイニング報酬(つまり新たなビットコインの通貨発行)は4年に1度は半減する。
 正確にはブロックチェーンが21万ブロック生成されるごと(1ブロックの計算時間を10分とすると、約4年ごと)にマイニング報酬が半減します。


・現在でも全ビットコイン発行額の4%(約2兆円程度)所有していると考えられ、恐らく世界有数の資産を保有していると言われている「サトシ・ナカモト」と名乗る人物は、2011年4月に突然インターネット上から姿を消し、現在も消息不明です。


【2】ビットコインの成り立ちについて(サトシ・ナカモトのメールが投げかける新たな謎 coijndesk JAPAN HPより引用しております。)

 ビットコインの成り立ちは、(www.metzdowd.com Mailing Lists)という暗号化のフォーラムメーリングリスト上で、上記「サトシ・ナカモト」と名乗る人物(以下'サトシ'と言います)が2008年11月にメーリングリスト上でビットコインのアイデアを発表したそうです。このメーリングリストで'サトシ'のビットコインソフトウェア開発を手助けしたハル・フィニー氏によると 「サトシが暗号関係のメーリングリストでビットコインを発表した時、反応は良くても懐疑的なものだった。フォーラムのメンバーは、無知な初心者による壮大な計画をあまりにも多く目にしてきた。だから、多くの反応はお決まりのものだった」
 そうです。また、このハル・フィニー氏の発言記事によりますと、サトシは身元が明るみに出るのをかなり嫌っており、自分もメールが追跡されるのもメールヘッダを削除してまで判らないようにしていたようです。

 サトシ・ナカモトのメールが投げかける新たな謎(coijndesk JAPAN HPより)

 metzdowd
 サトシがハル・フィニー氏らと'ビットコイン'をやり取りした暗号化メーリングリスト のHP
(www.metzdowd.com Mailing Lists)

 サトシとハル・フィニー氏との協力で2009年1月11日の夕方にビットコインの初めての送金が行われ、サトシからフィニー氏に10ビットコインが送られたそうです。
(残念ながら、フィニー氏は2014年にお亡くなりになったそうです。)


【3】実際にビットコインを購入するには?

 1ビットコイン(1BTC)が現在約600万円弱もしているので、「そんな大金持っていないよ!」という方はご安心下さい。通常のビットコインの取引所では(0.0001BTC)つまり、 (1/1000)BTC単位で購入可能な場合が多いですから約6千円弱で(0.0001BTC)+手数料で購入が可能です。
((!注1)当サイトは別にビットコイン購入を勧めていません。)


【4】元祖ビットコイン以外の仮想通貨はどうなの?

 私が調べただけですが、ビットコインだけで現在100兆円近い市場規模の70%近いシェアを占めていますが、残りの30%は(通称アルトコインと言う)他の仮想通貨(暗号資産と言います)が流通しています。例を挙げますと、
取引所経由:
(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン)
販売所と暗号資産FX:
(上記5+ネム、ステラルーメン、オーエムジー、ベーシックアテンショントークン)
というふうに様々なビットコインもどきが流通していますが、中でもビットコイン、イーサリアムが群を抜いた人気となっています。
((!注2)当サイトは別にビットコインやイーサリアム購入を勧めていません。)


【5】ビットコイン等の暗号資産を利用する上での注意点。

 冒頭に触れましたBitfinexという取引所のハッキング事件が示すように、トラブルのほとんどが取引所が提供する利用アカウント等がハッキングやウイルス等でハッカー等に入手されてしまうことから生じています。これは通常の通販等のアカウントが漏洩するのと同じ原理でのアカウント漏洩です。
 ですから取引所を選択する場合は、最低限2重の認証チェックを設けていることはもちろん、万が一アカウントが漏洩した場合でも、その場合の対処や保証等が明示している業者を選択するのがよいと思われます。
((!注3)当サイトは別にビットコイン購入を勧めていません。)

 
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